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ルポライター
美登は静かな口調で話し始めた。
「私の知っている加藤さんはね、広告宣伝の分野で代理店を開業していて、色んなTV局、ラジオに大手の代理店の孫請けなんだけど、仕事を持っていたわ」
「何か・・本当に美登さんに感じた事が、俺の中では他人のような気がしないって事だった。加藤さんと言うのは実は偽名さ。故人となられている方だから、そうしただけ。けど、どこで調べたか、一部の週刊誌で確かに、そう言う広告代理店か?と言う者の邪推記事が出ていたよね」
「そのルポライターは・・消された・・と言う事よね。意味は分かるわ」




