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あるパブの中で  作者: 白木克之
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出会い

 そう言って今度は、加藤がジンのグラスを由利子の前に差し出した。グラスをカチンと合わすと、


「あの、単刀直入にお聞きしたいわ。貴方はどんな仕事をしてらっしゃるの?」

「広告代理店を営んでいます」

「まあ・・そうなの?」


 意外・と、言うニュアンスと由利子の顔であった。


「ハハ、分かっていますよ。それにしては少し俺のセンスがなって思われたのでしょう?」

「い、いえ、そんな」

「いいんですよ。誰が見てもこの格好だ。ははは・」


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