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転機

魔法とは、魔素と呼ばれる物質を別な現象に変換することである。


つまり、魔素の化学エネルギーを別のエネルギーに変換するわけだ。

ただし魔素は人のイメージに沿って動いたり、暴走したりするのでその実態や特性はまだわかっていない。


こんな考えを持ったのは赤ん坊からのテンプレ転生者であるクレア=グラス。作者にネーミングセンスがないのはいつものことだ。


この世界では魔法が流通しているようだが、その代わりその研究はあまり進んでいないようだった。

魔法を効率よく使用できる魔法言語も遺跡からの文献で見つかったもの。開発されたものは一切ない。


そんな中、僕は母親ミリア=グラスの料理中、コンロのような魔道具を見て思いついた。


――調理する「火」の内、「光エネルギー」は無駄じゃないか?


そう言えば、と思い冷蔵庫の魔道具の中を除くと案の定うっすらと青白い光が見える。


どうやら魔法をイメージで使うため、「魔法っ!」とイメージすると派手なエフェクトがかかるみたいだ。




じゃあ、それを削減してしまおう。

ひとまず僕はどのくらいの無駄が発生しているのかを調べるため、「魔力感知」のスキルを持つことにした。





数分後。

僕は庭先で魔力の流れを見ていた。

ちなみに魔力とは魔素の流れのことで、それ自体も運動エネルギーを持つため運動エネルギー+化学エネルギーで表す。

という概念を頭のなかに入れて望んだ結果、火球(ファイアボール)の魔法を空中に留めた時の魔力が見えたのだ。


僕の手から火球まで伸びる線が1本。その線は僕から離れるごとにどんどん薄くなっていき、火のところで上方向に分散している。

なるほど、魔法の発動点に到達しても、その総てが現象化するわけじゃないのか。


であれば、改善点は大量にある。


まずは、空気抵抗みたいなもの。

次に、完全なる魔法化。


これさえできれば、ごく少ない魔素で魔法を発動できる。




その目標を立てるために、僕はある魔法を開発しておいた。




数値化(ディジタリング)

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