魔王がスキル聖剣士を手に入れて無双…かと思えばスキル聖剣士の聖剣により優しくなったのでみんなと仲良くスローライフ送ります
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いつものように、魔王は勇者と戦っていた。
(ぐ…この勇者、強いな。負けるかもしれない。)
「魔王!これで終わりだ!」
「ぐ…っ」
魔王も勇者パーティーも、魔王の敗北を察した。
だがー…
パアァァァ…
「な…なんだ!?眩しいっ!」
魔王が余りの眩しさに、目を瞑った。
「隙あり!」
勇者は魔王に剣を振りかざした。
ガキンッ!
「な…何が起こったんだ!?」
その場の全員が叫んだ。
なんと魔王の壊れたはずの魔剣が光り輝き、聖剣として
復活し勇者の攻撃を防いだ。
『魔王、スキル【聖剣士】を授けます。』
スキルを手に入れた時に頭に流れる声が、なんと魔王の
頭の中に流れた。
「ま…まさか、私がスキル【聖剣士】を…!?
あり得ない!なぜだっ!?」
「な…聖剣士なんておとぎ話じゃないか!勝てるわけが
ない!…とにかく、一旦撤退だ!」
勇者パーティーは、その場を後にした。
「…まさか魔剣、お前が聖剣になるとはな…」
『そうだね。僕もびっくりだよ。』
「なっ、剣が喋った!?」
『うんうん。なんか喋れるようになったんだよね。』
「そうか…やっと、話せるんだな。魔剣…いや、聖剣、
お前と話していると心の重りが取れていくようだ。」
『まぁね。僕が魔王様の邪悪な心を浄化してるんだよ。』
魔王は、生まれて初めて泣きそうになる。
「そうか……そうか。ありがとう。」
誰かにお礼を言ったのも、これが初めてだったーー…
「魔王様。肩を揉みましょうか?」
「いや、お前も疲れているだろう。私がお前の肩を
揉む。」
今までの魔王なら、こんなことは言わなかっただろう。
しかし、聖剣により邪悪な心が浄化した魔王は優しく
なった。
「しばらくは勇者も来ないはずだ。ここ魔王城で、
ゆっくり過ごそう。」
そんな穏やかな生活は、勇者の叫びと共に終わった。
「魔王!やっとここまで来れた。今度はスキル封印の
できる封印士を仲間に入れたからお前のスキル
【聖剣士】は使えないぞ!もう、断念して悪事を
やめることだなー…は?」
その頃魔王は、四天王と一緒にお茶をしていた。
「おお、お前達も一緒に飲むか?美味いぞ。」
「はっ、そんな罠には乗らないぞ!きっと毒や薬や
入っているんだろう。」
その様子を見ていた四天王の一人、リナが立ち上がった。
「…おい、勇者。この魔王様のお誘いを断るだと?
…なぁ、みんなも許せないだろう?勇者達ども、殺す。」
魔女のカトリーナが悲鳴をあげる。
「ひっ!勇者様、こんな…四天王と魔王が一緒になって
挑んできたら、勝てるわけありません!」
「確かに…」
「勇者達、命が惜しければー…」
「はいぃぃ!」
魔王が勇者達に手を差し伸べる。
「私達と一緒にお茶をしないか?」
「は?」
それから魔王は、人間を災害からスキル【聖剣士】
で守り、いつしか魔王の悪名もなくなっていきー…
これから魔族やモンスターや、魔王が人間と一緒に
暮らすような世界は、そう遠くはない。…かも?
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