第1日目 0軍男子、成宮零。
ピピピピッ ピピピピッ
7:30。窓を開け、日光を浴びようとする。
アニメだとこの時期、たいていは桜が咲いていて、始業式当日は晴れているだろう。しかし現実はそうもいかず、深夜まで春休みの宿題を進めていた、壮快高校新2年生、成宮 零の顔のような曇天の空だった。
「うわぁ...クマ酷すぎる...。」
いつも通り、朝食を済ませ、制服に着替え、歯磨きをして、家を出発する。もちろんアニメみたいな、十字路でパンを加えた女子高生とぶつかるなんてことは無い。ちゃんと現実と非現実はしっかりと弁えている。
学校に着くと、昇降口前には人だかりが出来ている。
そう、学期の最初のイベント、「クラス替え」だ。
これから1年を親友と、はたまた彼氏彼女と一緒に過ごせるか、盛り上がっている。あんな人混みの中には行きたくないが、早く椅子に座りたい。仕方がなく、掲示物を見に行く。
「僕は、2年B組か。よし、いくぞ。」
と言った瞬間、背後から、
「いや、自分の名前しか見ないんかい!もっと興味持ちなよ!」
と言われてしまう。普通にびっくりした。
そう言ってくる彼女は、僕と同じく壮快高校新2年生、富名 碧だ。ちなみに、唯一の幼なじみだったりする。
「大丈夫、安心して。この超絶美少女の碧さまと同じクラスなのだからァァァァァア!!」
何が安心できるかよく分からないが、一応笑ってはおく。この通り元気なので、朝から相手すると確実にスタミナが切れてしまう。
くだりがひと段落し、久々の校舎に入る。
ここで、普通の主人公なら、
「久々の学校だ。また1年頑張れそうだな。」
とか言うのだろう。しかしうちの零は
(うん、普通に憂鬱すぎる。早く帰りたい。)
感じていた。
零と碧は二人で教室に入る。すると、彼らの目にはもうカースト毎に分割されている光景が写った。
その瞬間、2人は目を丸にして同時にこう思った。
(...うん、この中でやって行けるかな...。)
と。
どうも、昨日ぶりです。
突然ですが、私は文学的才能がないと思っています。
というかフツーに文を作るのが下手です。もちろん話すのも。
話を戻しますが、主人公の零くんと幼なじみの碧ちゃんが出てきましたね。零くんのイメージはちょっと優等生という感じで作ろうとしてましたが、ものすごく私に似た不真面目になってしまいました。ごめんね。
というわけで、また会いましょう。ばいなら。