序章・初めまして異世界
教室に変化が訪れたのは一瞬だった。
嫌いな授業がようやく終わりそうで気が抜けた時、
唐突に教室が『割れた』。
いや、『割れた』、と言うよりはヒビが入ったと言った方が正しいのかもしれない。
教室の壁に、床に、机に、窓にはめられたガラスにも。
果ては同じクラスの友人たちの服、体も、
割れてバキバキと崩れていく。
不思議と恐怖は湧かなかった。
そして誰一人声も上げられなくなったその時、青い光が見えた。
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………………暖かく、とても安心出来る場所から、誰かに引き出される。
(誰だろう)
目を開けようとしたが開かない。
途端に不安で恐怖に飲み込まれる。
そして悲鳴をあげようとして、
「おんぎゃあぁぁあ!!!」
俺はこの世界に産声を上げた。
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声を上げてから数日たち、思考がだいぶ安定してきた。
そして……とても信じられないが俺は、『異世界転生』というものをしてしまったようだった。
その証拠に、今俺の体はぷにぷにの赤ちゃんだ。
それともう一つ、重大なことが判明した。
それは、俺は王子のようだ。
実感無いけど、
でもなるほど、やけに住んでいるる建物がデカくて豪華でメイドさんや執事さんが多いと思ったらそう言うことのようだ。
ちなみになんで異世界と分かったかというと、俺が寝かされていた部屋の窓から見える星座がが地球と全然違ったから、
星は昼間は大きく光る恒星が1つ、これは地球の太陽と同じような見た目をしていたから一瞬地球かと思った。
だがしかし、夜になると完全に地球では無いことが分かった。
理由は簡単、一目で分かる。
月のような星が五つ、それぞれバラバラに浮かんでいたからだ。
地球にはあんな地球に近くて見える星は1つしかないし、
まずあれほど数があればこの星に与える影響が全く違うだろう。
と言うか潮の満ち干きとか大丈夫なのだろうか。
とりあえず、今の俺の現状を纏めよう、
俺は日本から何らかの理由で異世界に転生し、
異世界のどこの国かは分からないが王子として生を受けた。
……ふむ、前世は確か普通の一般家庭に生まれた将来の夢もない流されるままに生きていたThe・普通男子、んでそこから転生すると王子になると。
神展開では?
嫌だって王子ってことはほぼ将来やることは決められてるし、あと多分モテるし!
いやー!楽しみだな!異世界王子ライフ!
一体ここはどんな世界なんだろうか!
魔法とか有るのだろうか、あるなら使ってみたいな……
やばい興奮してきた、可愛い女の子とか居るのかな。
あ……もう眠くなってきた……、やっぱ赤ちゃんだからか眠くなるのが早い、まだ日が沈んだばかりだと言うのに。
俺は眠気に耐えられなくなり、そのままベッドの上で眠りについた。
コロコロ変わるけどこれは描きたいなぁって、
思うんです。
中身考えてるけど思った長さにならなくて困る