なんか目が覚めたわっ!!
うーん、ここはどこ…… 私は誰……
なんか真っ暗な闇の中を彷徨ってるかんじ……
「うーん……?」
「メア! 目が醒めたの?! 良かった……」
………? あれっ、私何してたんだっけ?
ああ、そういえば私は転生して……
!!!!
そうだっ、私、転生したんだった!!
あれを言わなきゃ、あの定番のお決まり!!
「ステータス、オープン!!」
「メア……? いきなり何を言って……」
何って、異世界に来たらとりあえずコレを言っておけばいいんだよ!
異世界に来てまず最初に試す事の第1番だよっ!!
名前 : メア
種族 : 人族??
年齢 : 5さい
スキル : 回復魔法Lv.MAX、アイテムボックスLv.MAX、言語翻訳Lv.MAX
ユニークスキル : 魔法少女変身!
加護 : 女神の祝福
よしっ!! なんかウインドウ表れて見えた!!
変身出来るんならハッキリ言って恐いものなんか無いし!
おまけに回復魔法が使えるんなら私無敵確定だねっ!!
「あのっ、メア…… さっきから何してるの?」
あっ、なんかさっきから私を見ている女の人がこっちを複雑な眼で窺っている。
あれ、もしかしてこの人私のお母さん? この美人さんが?
わーい、私のお母さんだーっ!!
「ママーっ!!」
「あら? もうっ…… 目覚めたかと思ったら急に変な事しだして……」
ギューッ、て抱き付いてお母さんの温もりを堪能する。
んー? 私、ずっと寝てたみたい?? ってか今5さい??
なんか転生してきたことも今さっき思い出したし??
「メア、あなたずっと寝たきりだったのよ…… このまま、目を覚まさないんじゃないかって、私っ……」
急にボロボロと泣かれ始めてしまった、お母さんに。
ちょっと心配させちゃったみたいだ、ごめんね?
でも大丈夫だよ、私は此処に居るし、さっき全部思い出したんだから。
改めてよく見ると小さな部屋に、質素な雰囲気。
あんまり贅沢な環境ではないみたい?? よく見ると、お母さんも痩せこけて弱々しい……
あれっ、なにこれ。 おうちが貧乏? お父さんは何してるの??
「お父さんは…… 居ないのよ。いいえ、見捨てられたと言うべきかしら」
お母さんが辛そうな表情をする。見捨てられた? このお母さんが??
なにそれ、その親父ぜったいにぶっ飛ばす!! もう決めた!
泣いても許しを請いても絶対に許さんっ! 地面に這いつくばらせてやる!
「いえ、見捨てられたのはメア…… あなたよ。 まだ私のお腹の中にいるあなたを、あの人は堕ろそうとして、だから私は……」
聞けば私の親父に当たる人物は、胎児だった私を中絶させようとしたらしい。
お母さんはそれを聞いて、その親父の元から逃げ出したようだ。
それで女手一つで、私を産んで育ててくれたみたいだ。
なにそれ、親父まじクソじゃん!!
そしてお母さん…… まじ天使!! 大好き!! ほんとありがとう!!
「とりあえず、分かったわ!! その親父のクソ野郎をぶっ飛ばしに行けばいいのね?」
お母さんは慌てて首をブンブンと横に振った。
この作品にクオリティを求めないでください!
大事なことなのでもう1度言いました。