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茜色に咲く青  作者: サッチ
第一章神代の力
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8.巫女の修行2

舞蝶が最初に修行を始めた日からちょうど1ヶ月が経った

舞蝶は今日も神社に向かう

修行にもすっかりと慣れた


修行を続けるうちに感覚が研ぎ澄まされたようで

座禅は、今でも座禅の最中に何かが体に触れる感触を感じるが触れる前に気配のようなものを感じるので

驚いたり反応することは無くなった


滝にうたれる修行も

水が大量に降る直前滝の上に何か気配を感じるので避けることが出来るようになった


「理屈とかはよく分からないけど

これが霊力が上がってるって事なのかな?」



そんなことを考えてる間に神社に着く

「結ちゃん、今日も来たよー」

声をかけるが結はなかなか出て来ない


「いつもならすぐに出てくるのにどうしたのかなぁ」


結を待っていると舞蝶は庭に

あるものが置いてあるのに気づいた

「あれって」



「舞蝶待たせてごめんね

お客様の対応が長引いちゃって

って、あれ舞蝶は」

結が駆けつけたが舞蝶の姿はなく霊長花だけが置かれてあった


「なんでここに霊長花が置いてあるんだろ」


結はそれを見て何か思いついた様子で御輿町の方に駆け出した


舞蝶を探し結は町を駆け回る

街に流れる川の河川敷に舞蝶の姿を見つけた


「舞蝶、やっと見つけた

急にいなくなるから心配したじゃない」


舞蝶が振り返る

さっきまで泣いていたようで目が真っ赤になっている

「舞蝶どうしたの?大丈夫?」


「結ちゃん、心配かけてごめんね」


「いったいどうしたの?」


「私もう修行するのやめてもいいかなぁ?

いっぱいお世話になったのにこんなこと言ってごめんね」

舞蝶はまた涙を流しながら謝る


「えっ?」

突然の事で結も言葉に詰まる

「舞蝶あんなに頑張ってたのにどうしたの

とりあえず理由を教えて」


「私今日神社で結ちゃんを待ってる時に、

庭に霊長花が置いてあるのに気がついて、もう一度霊力レベルを測ってみたの

たったの1ヶ月だけど私は修行一生懸命頑張ったし

修行でもあまり失敗しないくらいには上達してたし多少は霊力もついた自信があったのに

霊力レベルは修行始める前と何も変わってなかった

やっぱり結ちゃんみたいな才能は私にはないんだって実感した、修行これ以上頑張っても無理なんだよ」


「やっぱりね、霊長花が置きっぱなしになってたからそうかなって思ってたの

舞蝶のやってきたことが無駄だなんて私は思わないよ

ちょっと今から神社戻るよ」


「戻っても私は修行はしないよ」


「いいからついてきて」

結は舞蝶の腕を強引につかんで連れていく

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