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幕間 今後の計画

 オーランド公爵家の後添いに入るまでは計画通りに事は運んだ。


 だが、目的の部屋が見つからない。屋敷の部屋一つひとつが強固な結界に覆われており、外からの魔法は全て無効化される。


 全く忌々しい屋敷だ。


 部屋が見つからなければ、これまで私を支援してくれた方々から見限られる。せっかく公爵にまでなれたのに、早々に取り潰される可能性が高い。これでは砂上の楼閣だ。


 頭の痛いことに、セルダンがアイザックに呪炎を使ってしまった。幸い古参の執事のおかげで事なきを得た。

 その結果、邪魔な執事を解雇出来たのは僥倖だろう。問題は後始末に支援者を頼ってしまった事だ。


 部屋にたどり着くためには部屋の鍵(何らかの魔道具だろう)が無ければならないはずだ。アイザックは時々行方が判らなくなる。本人は図書室へ行ったと言っているがそこが目的の部屋なの可能性は高い。部屋の鍵を持っているのかと、アイザックを鑑定してみたが魔道具一つ身に着けていない。


 ディランが鍵を持っていることも考えた。だが残念な事にディランを鑑定することは出来ない。みだりに別の呪文を使えば設置している魔法陣にどのような影響が出るか判らないのだ。魔法陣が無効化された場合、私の力ではディランの対魔法力を打ち消すことが出来ない。


 今際の際ならばディランはアイザックに鍵を渡すと考えたが、アイザックに鍵が渡った様子はない。ディランを無駄に殺しただけになってしまった。


 その後もアイザックの行方は時々判らなくなる。その時も図書室へ行ったと言っている。後をつけたメイドも廊下の角を曲がったとたん消え失せたとも話していた。


 鍵はアイザック自身だろうか?


 ディランに続いてアイザックも始末することを考える。だが、アイザック自身が鍵になっていた場合、部屋は永遠に失われることになる。


 いっそのこと屋敷自体を改装と言う名目で徹底的に調べてみるか?


 改装中は人が住むことは出来ないが、セルダンもアイザックもそろそろ貴族学院へ行く事になるはずだ。

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