9話:秋のきのこ採り11月
1969年10月21日に勇三の所に山田静香から電話が入り山のきのこは11月過ぎからと、以前教えてもらいましたが、今年、きのこ狩りに連れて行って欲しいと言うので、いつでも良いよと答えると、また連絡しますと言い、その日の夕方、11月2日が良いわといわれ、時間はと聞かれ、
そんなに早くても言い、弁当持参で10時にうちへ来いと言うと了解しましたと答えた。11月2日、10時について、早速、車で津久井へ向かい、知り合いのおじいさんに挨拶して、きのこを取らせてもらいたいと許可をもらって山に入った。城山湖の近くを捜すとアカモミタケが群生していて、かなり大量に取れた。その後、津久井へ移動しナラタケが群生してるところを見つけ、これも多く取れた。
その後、城山にもどり畑に残った大きな桑の木に冬のヒラタケが発生していた。最後に相模川の河川敷の木を捜すとヒラタケが取れた、籠、3つも取れたので、帰りに、知り合いのおじいさんに寄り、たくさん取れたと言い、おっそ分けを渡すと悪いねと言いながら喜んでくれた。昼食も忘れて夢中にきのこ採り没頭して家に14時過ぎに到着し昼食食べてないというと母が、きのこの味噌汁と大きなきのこを焼いてくれた。そして焼いた、きのこは醤油を垂らすと最高だよ、食べてみると山田静香のお兄さんが旨いと、うなった。味噌汁も香り豊かで旬のきのこは最高ですねと山田静香が驚いていた。その後、きのこを新聞紙の広げた上に出して2つに分けて、食べ方は傘の大きいきのこは焼いて醤油かけると良い、それ以外は味噌汁の具か炊き込み御飯がおいしいと教えた。
その後、山田家のお母さんから電話が入り、こんなに多くの天然のきのこをありがとうございますとお礼の電話が入った。その後、学校が忙しくなった様で連絡がなく12月を迎え12月23日にデパートから大きな荷物が届き、中をあけてみると大きな鳥の丸焼きと大きなハムとバームクーヘンが2本ずつ、ソーセージの詰め合わせが、鮭、蟹缶詰、クッキーの箱2つにチョコレートの詰め合わせが入っていて、お歳暮と書いてあり、山田さんからだった。そして山田静香から電話が入り、今年は本当にお世話になってありがとうございますと丁寧な挨拶があり、ところで、明晩、クリスマスパーティーのご予定はありますかと聞くので何の計画もないと言うと、それなら兄と2人で、クリスマスケーキやシャンパンをお持ちしてクリスマスパーティーをそちらで一緒にやりませんかと言うので、両親に聞くと構わないよと言ってくれた。
12月24日午後13時過ぎに山田兄弟がやってきた。大きなケーキとシャンパンとお菓子を勇三も手伝って車から下ろした。そして14時頃からアルコール抜きのシャパンをコップについでメリークリスマスと言って乾杯し大きなクリスマスケーキに火をつけ、みんなで吹き消した。その後、ケーキと昨日届いた鳥の丸焼きを切り分けて食べ始めると勇三が、こんな旨いもの食べたことねーと言い、鳥の丸焼き食べると、皮に味がしみて旨いねとおいしそーに食べた。江成家の両親が、こんな高価な旨いもの高かったのでしょうと言うと、うちの両親が、いつもお世話になってありがとうと言っていたと話した。そして16時頃に山田兄弟が、また来年もよろしくお願いしますと言い帰って行った。そして1970年があけた。