41話:静香が財産処理
そして2月は寒く勇三も静香さんも家で暖房で部屋を暖めて買い物以外、外出せず実の母の百合さんも身体を冷やさないようにしていた。勇三の両親は農家の仕事の下準備をして毎日動いていた。やがて3月を迎え兄の賢一さんも引越の準備をしていた。そして3月31日に相模大野の実家へ行く家財道具がほとんどなくなり、家がこんなに広かったのかと驚いた。そして4月からは清水不動産の社長に電話して、誰も住まないので自由に業者に敷地を見せて構いませんと言った。
2018年から外国為替市場を毎日見ていた静香さんが2013年4月16日にオーストラリア・ニュージーランド銀行東京支店に電話を入れて1豪ドル102円198万ドルで売れと指示し19686万円で売れた。5月から梨農家の仕事が忙しくなり勇三と両親が剪定、受粉、ネット張りを続け梅雨があけた時には梨の身が大きくなり8月から梨取りの作業が忙しく静香さんも含め4人で出荷作業と家の前の販売所で21時まで販売した。
そして今年も9月10日までに梨農園の仕事は全て終了し、訳ありの梨のジュース、ジェラード作りと販売して静香さんはレストランの状況を見たり経理内容をみた。静香さんの母が私だけ何もしてないのは悪いわと言い梨農園や出荷所と簡易レストランの経理の仕事をして帳簿つけをした。そして10月に、日頃の疲れを取るために箱根の温泉に2泊3日で出かけ芦ノ湖の遊覧船に乗ってホテルの温泉につかり美味しいものを食べて温まって帰って来た。
11月にも熱海温泉に2泊3日で出かけ英気を養ってきた。そして12月に町田の中華料理屋で江成家の5人で忘年会を開き歓談して美味しいものを食べて元気をつけた。やがて2013年が終わり
2014年を迎えた。冬は家で風邪に気をつけて暖かくして過ごし3月の熱海桜祭りに行き、1年が動き出した。この年、相模大野のマンションに地元の業者だけしか興味を示していなかったので清水不動産の社長が東京の中堅のマンションメーカーに営業に出かけた。そして
3社から検討してみるという回答が得られたと連絡が入った。そして4月に競争入札してAB産業という中堅のマンション業者が家の解体費用も含めて7億円で購入する事で決まった。そして土地の名義人の連名の書類を提出して販売契約が成立し山田家の3人に6.3億円、清水不動産に7千万円が入金されることになった。これには山田家の人達も大喜びしたようだ。工事開始が5月連休明け
の5月6日からと決まった。そして、また梨農園の忙しい季節となり木の剪定、消毒、花の受粉、袋かけ、ネット張りをして夏を迎えて梨の出荷作業が家族総出で始まった。
その後9月11日に梨の出荷が終了。10月の水郷農協の組合長が今年の夏の農作業中に熱中症で倒れて半身不随になり再起不能となり副組合長の勇三が新組合長に選出された。勇三が、まだ自分は若輩者であり辞退したが梨の栽培を水郷農協に根付かせて50軒弱の農家で梨栽培を初めて地域の農家に多大な貢献したことも評価されたと言われ農協の組合長に受諾した。この話を聞いて一番喜んだのが勇三の両親で、お前を相原商業で農協の勉強させた甲斐があったと言うものだと喜んでくれた。




