32話:義理の母のリウマチ
やがて10月になり熱海の温泉に行き、ゆっくり休んで疲れをとり11月、12月と進み、忘年会を町田の中華料理点で江成家の4人と山田家の3人が集まり今年、山田静香さんのお母さんがリウマチで手足がこわばって国立相模原病院リウマチセンターで診察してもらい、消炎鎮痛剤の内服と外用剤をもらい始めたと聞いて、来年の旅行は無理みたいですねと言うと申し訳ないと話したが、勇三が一刻も早く治ることを祈ってますと言うと、皆に、ご心配かけて申し訳ありませんと涙声で言った。
そうして2011年を迎えた。今年、初詣でに行くと勇三の引いた、おみくじが凶と出た。今年はじっと我慢の年で無理して手を広げずに全ての事において着実、確実にこなして行くこと、決して無理せぬように無理すると大きな被害を被ると書いてあった。静香さんのおみくじも近いことが書いてあり、今年、運関係のことに対しては凶、確実に物事を運べ、決して冒険をするな冒険をして失敗すると、今迄の成功が水泡に帰すと書いてあった。何事も慎重にと書いてあった。
その言葉通り今年も部屋を暖かくして風邪を引かぬようにマスクを着用していたが部屋の湿度が低かったせいなのか喉が痛くなり、その後、咳き込み始めた。勇三も同じで耳鼻に行って薬をもらっても効かず内科へ行くと喘息の可能性があるとステロイド吸入薬と気管支拡張剤、うがい薬をもらい薬を使い出して5日目位から咳の回数が減りだして8日目には、ほとんどなくなった。そして2月が終わり、3月となり、2011年3月11日、午後14時47分、突如、大きな揺れに見舞われた。
台所の食器が落ちて多くの食器が割れた。その後は東北での大惨事がテレビに流されて、暗い気持ちになってしまった。しかし梨の仕事は休んでられないと気を取り直して4月からの花粉つけ、5月からの摘果、6月からの袋かけ、ネット張りをした。初詣でのおみくじ通り新しい事はせず、いつもの事をいつもの様に着実にこなして行くと、7月になり梨が今年も順調に育ち大きな実をつけてくれた。8月に入り大きな物から収穫し始め、いつも通り販売し順調に売れた。
やがて9月に初旬に全部売れて利益も昨年同様で、訳ありの梨が多くて昨年の1.5倍もあり、ジュースとジェラードの販売が好調でそれを入れると昨年の3割増しの収入を上げた。静香さんのお母さんのリウマチも薬が効いたせいか痛みも少なくなり日常生活に支障がなくなり、担当の先生も通常通りの生活できますと言い海外旅行も無理しない範囲で問題ありませんと言われた様だ。静香の方は、その後も株で稼いでいるようににんまりしていた。
そして10月に静香さんの御両親と江成家の4人の6人で熱海温泉に2泊の温泉旅行を計画した。
そして旅行に出かけ温泉が気持ちよいと喜んでくれ、勇三が来年の春にポルトガル旅行に行きましょうかと聞くと、行きたいと言い、それまでに体調を整えておきますと義理の母が言い計画をたてることにした。




