3話:キノコの贈り物
その後、賢一さんが牛を見せてと言うので牛小屋へ行くと静香さんが,そんなに臭くないと言い牛の顔を見て可愛い目をしてるのねと笑った。そう牛は可愛いよと勇三が言った。でも、すごい力なんでしょと賢一が聞くのでもちろん、こいつのお陰で田んぼで,多くの米が取れるんだと言った。そうして20分くらい見学してるときに静子さんが勇三に,あなたはアユを聞くので,当たり前じゃないかと言い切ると、そうなんだと驚いた様に言った。静子さんが、お兄様と一緒に連れて行っていただけ増すかと言うと良いよと勇三が言った。すると賢一さんが僕も実際の所見たことないので興味あると言った。タケノコは5月中旬、キノコは10-11月、自然薯は9月、アユは5-6月と言った。
そのシーズンなら前もって電話くれて空いてれば連れて行ってやると勇三が答えると、その時は宜しくと賢一さんが言った。そして居間に戻ると随分遅かったのねと絹子さんが子供達にいい、そろそろ失礼しましょうと言った。 夏が終わり10月5日の晩に以前、介抱した女の子、山田静香さんから電話で私の兄の賢一さんと10月10日にお邪魔したいのですが時間ございますかと聞くので空けとくよと言うと午前10時頃にお邪魔して良いかしらと言い、できたらキノコ狩りに連れて行って欲しいというので了解した。
10月10日の10時頃、お弁当と水筒を持って山田兄弟がやってきた。そこで両親に言って自転車を借りて家を出て高田橋を渡り相模川の向こう岸を北上して大島の反対岸の小倉の山に入り1時間かけ、昼になり山田兄弟がお弁当を広げて静香さんが勇三の分までおむすびを作ってきてくれ食べた。1時過ぎに、ハタケシメジ、ナラタケ、サクラジメジ、ツエタケをとったので,帰ろうと言って、2時頃に家について母の静子さんが、珍しい料理作ったのよと、かぼちゃ、さつまいも、切干大根を小麦粉の生地で包んで焼いて蒸した饅頭のような物を出し召し上がれというと、何が入ってるのと賢一さんがいい、これがカボチャ、こっちがさつまいも、こっちが切り干し大根と言った。
賢一さんはカボチャ、静香さんが切り干し大根の饅頭を食べ出すと、おいしいといい、静香さんはさつまいもも食べた。そして、少しいただいていっても良いですかと聞くと、良いですよと言うので全部包んでもらった。そして取ってきたキノコの食べ方を賢一さんが勇三に聞くと、さっきの饅頭のように小麦粉に包んで焼いても良いし一番簡単なのは味噌汁だといい醤油で味付けし御飯を炊くとと美味しいキノコ御飯にもなると説明した。とりあえず、キノコを半分ずつに分けましょうと静香さんが言うと俺たちはいつでも取りに行けるから全部持って行けと言うと喜んで、ありがとうと言った。