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2話:相模川の船頭

 その翌週の日曜日に1968年8月2日の夕方5時頃に勇三の家に格好いい大きな車が止まり良い身なりの大人2人と子供2人が降りてきた。よく見ると前日、船で倒れた女の子だった。そして、彼女が,あの人が、その時の船頭さんよと言った。すると、お父さんと思われる人が先日は,ありがとうと勇三の前に来て頭を下げた。家の中から,お客さんかいと母の静子の声がして、出てくるなり、

どなた様ですかと聞いた。すると先日、学校の旅行であなたの息子さんに助けられた娘の父ですと言った。汚いところですが、どうぞと母が、その4人を家に招き入れた。土間から居間には入ると、今、お茶を入れますといって、お湯を沸かし、お茶をお盆に4つ持って来た。


 すると、お父様がご在宅ですかと聞くの野良仕事に出てますというと、私は相模原の駅前で洋品店、山田屋と言う店をやってる山田一郎と申しますと言い、こっちが女房の絹子、こちらが長男の賢一、こっちが長女の静香と申しますと紹介した。その後、先日、静香の通っている相模女子大付属中学の課外授業で相模川の川下りに行き、こちらの江成勇三さんが船頭をしていただいた船に乗り、途中で暑気にやられて気を失ったところを助けていただいたと言った。すると、そうですかと母の江成静子が言い勇三は無口なもんで、何も言わないので知りませんでしたと答えた。そして、その娘のお父さんの山田一郎さんが、本当にその時は、ありがとございましたと勇三に言うと、勇三は当たり前のことをしただけですと照れくさそうに言った。


 そして、おもむろに大きな袋を取り出して、お礼の気持ちですと差し出した。チョコレート菓子とクッキーのセットですと言った。そんな、たいそうな物はいただけませんわと母が断ると、そう言わずにお納め下さいと言った。すると、そうですかと母が言い、ありがとうございますと言い神棚に上げた。お茶をどうぞと言い、もし良かったら冷えた麦茶も、ありますよと言うと長女の静香さんが私、冷たい麦茶が欲しいと言うので、4つのコップに麦茶をいれて出すと、すぐに静香さんが飲んで麦の香りがしておいしいと言った。すると全員が飲んで静香さんのお母さんも良い香りと喜んでくれた。


 そして静香さんが家畜は飼ってるのですかと聞くと、はい鶏を50羽いて、牛もいますよと言うと見て良いですかと聞くので。静子さんが勇三に、あんたが見せてやんなと言い、静香さんと長男の賢一さんが見たいと言うので、案内した。鶏小屋に行くと静香さんが臭いわねと言うので、こんなものさと勇三が答えでも産みたての卵の卵かけ御飯はうめえぞと言った。そして卵を産まなくなったら、鶏肉として売るのだと言うと、可哀想と言うので勇三は笑った。

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