やぁ神さま
むう?ここはどこだ。
俺が目を覚ますと白い空間にいた。
「お目覚めですか?」
後ろから女の声が聞こえてきた。若い女の声として捉えていいし、BBAのような声にも捉えられる。声は俺に語りかけてきた。
「今、すごく失礼なことを考えていませんでしたか?」何故か威圧感のある声になっている。
俺は、恐る恐る顔を後ろに向けた。そこにいたのは、金髪で長い髪をおろした、綺麗な白いドレスを着ている若い女だった。
「失礼なことなど考えていない」 俺は無表情で答えながら、この女と向き合った。
「ここ何処?お前誰?俺って死んだよね?他の奴どうなった?何で俺死んだん?てか、お前誰?そんなことより家に帰れなi」
「うるさい。」俺の質問の途中で女から飛び出した言葉はこれだった。
「あなたのような人は、初めてですよ。神を目の前にして、BBAみたいな奴とか思ったり、こんなもの凄い量の質問を一気にしてきたのは。」
どうやらこの神は、俺にBBAみたいな声と思われたことが気にくわないらしい。本当にそう思ったから仕方ないじゃん。家に帰りてー…
しばらくして神は俺の質問に答えだした。
「あなたは確かに死んでます。そして死因は、窒息死だそうです。」
「あちゃー、やっぱり俺死んじまったのかー」
まじか、死んじまったのか。クソッ、このままでは家にある俺の漫画が全て捨てられてしまう。
まぁどうでもいいか死んだんだから。
「これは驚きました。こんなにすんなりと自分の死を受け入れるとは。めずらしい」
「そんなことないだろう。つか俺窒息死で死んだんですか⁈」
その通りですとBB…神は頷いた。窒息して死んだかい俺。結構痛かったんすけど。
「今私の事をBBAだと思いましたね?」
スマソスマソ。つい本音が。てかこいつ俺の心を完璧によんでいるあたり少なくとも只者じゃないな。
「それは神ですからねーってお前の本音私のことBBAとか思ってんのか⁈アァ!」
オォ、怖い怖い。ヤグザみたいにすごいきれてんだけど。ごめん、やっぱり顔可愛いからあんま怖くねーな
ごほんと神は、せきばらいをしてから俺に語りかけてきた。
「あなたがこれからどうなるか簡単に説明します。」
いいだろう。多分天国か地獄に連れて行かれるのだろう。天国はいいけど地獄は嫌だなー。
神は口を開いて、俺にこう言ったんだ。
「あなたはこれから転生します。」
はぁ?
女神は意味のわからない言葉を述べた。