表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の魔族は転生者  作者: お米マソ
第1章 魔族転生
16/18

7時間マラソン


 この世界は、3つの大陸で別れている。人族が多く住む東の大陸「ローレスト」。獣人族が暮らす北の大陸「ノールホー」。そして、主に魔族が生活をしている西の大陸「ウィルカー」。3つの大陸は、お互いを敵視しており、特に魔族と人族の間の大陸線では争いが激化している。お互いに領地を拡大したい、植民地にして支配したいなどの意志があるからだろう。実際、生き物というものは、自分の欲望のままに生きたいと思っている。つまり、自分の欲望を抑えきれないこの世界の住人は、その欲望に貪欲なだけなのだ。しかし、その貪欲さで悲惨で残念な結果を辿ることがある。その結果を人々はこう言う。「戦争」と。



 「あちぃー。」


 東の大陸と対立関係のある西の大陸、「ウィルカー」では、様々な気候によって成り立っている。北の大地では、猛烈な寒さで人々を襲う亜寒帯や冷帯と呼ばれる気候。東の大地では、気温が一定で穏やかな気候。いわゆる温帯。南部では、ものすごい熱さが季節関係なしに襲ってくる熱帯と言われる気候。そして、声の主が居る西部。ここの気候は、地球で言うところの熱帯と乾燥帯が合わさったような気候である。降水量は少し低めで降らない時期は本当に降らない。南部ほどではないが、太陽の日差しが直接飛んできて辛い。この草原の道を、一人の男がゆっくりとしたスピードで歩いていた。いや、この場合なら一人の子供と言った方が正しいかもしれない。



 この子供の名前はクロト。転生者である。彼は見た目は子供だが、前世では、何も特徴の無い普通の中学生だった。前世の記憶を所有している彼にとっては、昨日に22歳の誕生日を迎えたばかりである。しかし、もっとも嫌な日になってしまったが………。


「たく、まだ着かないのか。クーベルトに。」


 クロトは、でかい声で心の不満をぶちまけた。クロトは今、アルバニア学校の試験を受けに行くところである。このアルバニア学校は、西の都市クーベルトに存在する学校で、主に魔王軍と呼ばれる、魔王に従う兵士になりたいものが集まる学校である。しかし、クロトは別段魔王軍になりたいなどとは思っていないのである。この学校に行く理由は2つ。1つは、親から勧められた学校だから。もう1つは、自分のスキル向上に一番あっている学校だからである。


 前者の理由はクロトの両親が残したメモに書いてあった。両親の残すことは大きい。後者の理由は、この学校は、主に戦闘について学ぶことが多い。このことから、クロトは、(今の自分に足りないものが見つかるかもしれない。)そう思い、この学校を選んだ。



「にしても、モンスターが一向に出ねーな。まぁ、整備されてる道だから出なくて当然か。」



 クロトはこの整備された道を進んで一個気づいたことがある。それは、モンスターがこの道に寄ってこないということだ。クロトは300メートル先に、ブルースライム、最弱の魔物をこの道を通ってる時に見た。しかし、奴はこちらに近づくどころか、3分後には、すでに消えていた。



「多分、この道に魔物が入らないような結界が張られているだろう」



 クロトは何故モンスターが近づかないのかということに、己の回答を出した。それ以降は、何も考えなくなっていた。







ーーーーー





 クロトが何も考えなくなってから4時間という長い時間が過ぎた。さっきから、ちらほらと人とすれ違うようになった。おそらく町はもう近い。


 子供がこんなにも歩き続けたのだ。普通はクタクタになって、死んでしまいそうに違いない。しかしクロトはピンピンしていた。この男の子が疲れしらずなのには理由がある。それは、ステータスの高さが特別高いことである。今やクロトのステータスは、一流と呼ばれる冒険者以上の力がある。



「はぁー。それにしても馬車の一つもマジで通らないな。キツイわー。」



 クロトがこの整備された道を選んだのには理由がある。それは、クーベルトに行く馬車が通るかもしれないという淡い期待であった。馬車が通るついでに自分も乗せてもらおうと考えていたのだが………。



「見事に通らねーな。てか、町見えてきたんだが…。」



 クロトの目には巨大な都市が見えていた。大きな壁が町を囲っており、その壁に隠れないほどの綺麗な城が見えた。また、この都市に入るための門が正面に見えた。門からは色んな人々が出入れしている。



 見た感じ、門の出入りは自由に出来るらしい。警備ゆるゆるやん。そう思いながらクロトは大きな門をくぐった。




 さてさて、7時間ほどかけてクーベルトにやってきましたー。しんどいわ。馬車通れや。


 クロトは自己中心的に物事を考え出した。やってられないのだろう…。

ブックマーク評価よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ