鑑定眼と剣
俺は、今自分の部屋の窓から外を見ている。もちろん、ただ外を見ているわけではない。俺は、鑑定眼のスキルを使って、家の前を通る人のステータスを覗いているのだ。
それにしても、みんな弱すぎだろ…。俺は、深いため息を吐きながら、外を見続けた。
いや、大人のステータスってこんな低いんですか?いやHP18とか、多分俺の初期値より低いだろ。
他にも、明らかに強そうな、にいちゃんが通った時、期待して見てみるとな、なんとそこには、平均ステータス値、80以下のある意味すごいステータスが見れたんだ。
3年間の、俺の努力は一体…?
まぁいいか。俺の住んでる街の人のステータスは、かなり低いことが分かった。今のところ、最高値はあの強そうな、にいちゃんのステータスの平均80以下。
そんじゃ、そろそろ筋トレするか。俺は開けていた窓を、しっかりと閉めて、筋トレをすることにした。
しかし、筋トレを始めようとした時、トントンっとドアをノックする音が聞こえた。
「クロト、入るぞー」
そう言いながら、父がゆっくり入ってきた。一体なんのようだろうか?
俺の父さんは、普段、魔王城の警備をしているらしい。魔王城の警備なのだからそこそこレベルは高いはず。って思って、以前、鑑定眼でステータス覗いてみたら、LV15の普通の戦士だったわ。
全ステータス50以上の、そこそこのステータスだったのを見て俺が驚いたというのは記憶に新しい。
だって、あの魔王城の警備してるんですよ。普通、めちゃくちゃ高いとおもいますやん。それがこのステータスかよ。もう、流石に笑えん。魔王城の警備スカスカやん。
俺が、頭の中でグルグルと思考していると、父さんは、俺を見ながらこう言った。
「お前から以前、言われていた剣の稽古をつけるという話だが、今日からなら稽古つけてもいいぞ」
あー、その話か。数ヶ月前に、俺は父さんに確かに剣の稽古をつけてほしいと言った。だがな、その時は、父さんのステータスが、絶対に高いと思ってお願いしたからなー。ぶっちゃけ、ステータス見たら負ける要素ゼロなんだよな。そんなことを思いながら、俺はこう口にした。
「ありがとうございます。では、早速稽古をつけてください。」
俺は、結局父さんの稽古を受けることにした。断ったら悪いしな。
俺と父さんは木刀を持って家を出た。
ブックマークと評価よろしくお願します。




