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最強の魔族は転生者  作者: お米マソ
第1章 魔族転生
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フレア

 さぁて。魔法で火を出してみよう。暗い部屋で俺は手のひらを上にあげた。えーと、たしかスキルを得ているのなら消費は抑えられているから無詠唱でいけるかな?


まてよ、そもそも俺術式、全部知らなくね?あれー?これってまずいよね?俺のMP30くらいだったからそもそも魔法を使えるほどMPなくね?

問題点山ほどあるじゃないか…。とりあえずあの本を読むか…。俺はあげた手のひらを下げて、目の前にある本を手に取った。









 なんだって〜‼︎‼︎‼︎

俺はとある一文を見て心の中で叫んだ。


  そのスキルを習得しているものは、頭の中にその魔法の術式が既に入っている。


 はいぃぃぃぃ?!俺の30分くらい返せよ。自分の頭の中に入ってんのかよ…。そんなのありかよ…。まぁいいか。でも本当に入ってんのかよ?


俺は試しにスキル魔法戦士LV1で習得したフレアの術式を頭の中から探してみた。あれぇ?なんか自然に術式が頭の中から出てくるんだけど。どっちかというと何かを思い出した感じだ。

よし、使ってみるか。


 俺は、またさっきみたいに手のひらを上にあげて無詠唱でフレアを使ってみた。無詠唱と言っても正確には心の中で術式を構築するんだけどな。


俺の魔力が上げた手のひらに集まってきた。すると、それはやがて丸い形状となり小さな火球へとなった。


 うおおおおおおおおおおおおおお‼︎‼︎‼︎

これが魔法かー。俺にも使えたぜ。

俺は魔法が使えたことによりテンションが一気に上がった。だが、同時にあることに気づいた。


 (この火球どうしよう?)

 ヤベェェェェェ‼︎発動させたのはいいけど、その後のことまったく考えていなかった!このままだと、家に火がつく、火事になる、その火事で俺はまた死ぬ。ヤベェー。


 どうすればいい?どうしたらいいんだ?!

俺は、この世界に来て初めてのピンチに対応できないでいた。


そうか火を消すには水。風呂場にでも行って水をかければこの火球は消える。俺、頭良いな。そうだと分かれば風呂場へ直行だ。行くぞ。


風呂場はこの部屋を出て、階段を下りて、さらに右の廊下を進んだ一番奥の部屋にある。最新の注意を払って急いで行くぞ。


俺は立ち上がり、部屋のドアを凄い勢いで開けて目の前の階段を駆け足で降りた。筋トレしといてよかった。まさかこんなに早く筋トレの成果を出すとは思はなかった。


階段を下りきった俺はすぐに右を向いてそそくさと走っていった。長い長い廊下を一歩一歩しっかり踏みしめて風呂場へと全速力で走っている。あともう少しだ。


風呂場まであと8メートルのところで自分の作り出した火球に違和感を感じた。


(っな…?!)


どうやら集中力を欠いたせいか火球がちりぢりと飛散していっている。このままだと本気で家に火がついてしまう。俺はもう一度集中し直して、魔力の流れを再び右手に集中させた。。火球は生きかえったようにメラメラと燃えている。


 しっかり火球を安定させてからもう一度走り出した。

 よし、風呂場に到着。風呂場といっても、水がでかい容器に入っているだけの部屋だ。その水に火球を電光石火のごとくぶちこんだ。


火球はプシューと音を立てながら消えていった。

ふぅ。一件落着だな。

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