冬を想う 【冬の詩企画】
「冬の朝」
幼子がおぼつかない足取りで
母なる人のもとへと
一生懸命駈けている
その姿はとても可愛らしげで
その母は満面の笑みを湛えて
両手一杯
我が子をそっと抱き留める
冷たい空気が頬を刺す
冬の朝の公園で
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「冬遠からじ」
銀杏の黄金色が舞う十一月の空の下
澄み渡る空気は頬に冷たく
少しずつ少しずつ
冬を想う
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「冬の輪舞」
二人の想い出が名残雪と共に
掌の上で踊って
溶けた
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「冬の夜」
自販機の缶コーヒーをふたりほっぺに
あてあってはしゃいでいたあの冬の夜
本作は「冬の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2157614/(志茂塚ゆり活動報告)
なお、本作は下記サイトに転載します。
http://huyunosi.seesaa.net/(冬の詩企画@小説家になろう:seesaablog)