ぼくとワルモノくん
むかしむかしあるところにワルモノくんがいました。
ぼくとワルモノくんはとてもなかのいいともだちでした。
ぼくとワルモノくんはまいにちおおきなきのしたで
まちあわせをしてあそんでいました。
おにごっこをしたり、
かくれんぼをしたり、
たくさんたくさんあそびました。
それはそれはとてもたのしくて、
じかんさえわすれてしまうほどでした。
でも、ワルモノくんはいつもぼろぼろで、
きずだらけでした。
ワルモノくんはいつもゆうひをみながらこういいました。
「せいぎとあくってなんだろうね」
そういうかれのかおは
すごくかなしそうで、
ぼくはなにもこたえてあげられませんでした。
そしてあるひ、
ワルモノくんはまちあわせのばしょにはきませんでした。
あのときぼくはなんてこたえればよかったの?
きみはいまどこにいるの?
ぼくはいつまでもここでまってるから、
いつかおいで。
まってるから。
ぼくはないて、
いつもワルモノくんにつたえています。
2018年10月9日 投稿