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第319話 機動戦士ガンダムSEED DESTINY その10 有能な怠け者と無能な働き者編

 『DESTINY』語りもいつの間にやら10回目、二桁に乗ってしまいました。ってか、前作『SEED』を超えるってどういうことよ!?(笑)


 もっとも、歴代最多の20回書いたのが、私的には低評価の『Zガンダム』なんですよね。変な作品ほどツッコみ所あるんで回数が増えるというのはあるかもしれません。


 さて、今回のサブタイトルは、ラクスとカガリへの評価だったりします。いわゆる「ゼークトの四分類」と通称されているアレですが、実は言ったのはゼークトじゃない説が濃厚だったり(笑)。てか、ゼークトと聞くと、どうしても『銀英伝』の帝国軍側イゼルローン要塞駐留艦隊司令官を思い出すんだよなあ(爆)。


 まずは「有能な怠け者」から。指揮官に向いているとされています。自分は働かずに部下を最大限に有効活用しようとするからです。ラクスは正にこのタイプでしょう。御神輿として担ぎ上げられましたが、本人が有能で人使いは上手いから、きっちり指揮官にハマるという。


 しかし、本質的には怠け者でしょう、彼女は。要は、ラクスが御神輿を降りちゃったから『DESTINY』の戦乱は起きたと言ってもいい。ラクスが御神輿として祭り上げられていたら、御神輿ではあってもラクスが目を光らせている限りデュランダルは何もできなかったでしょう。逆に言えば、そうだからこそデュランダルはオーブに隠棲していたラクスが復帰するのを恐れて暗殺部隊を送ったわけですし。


 また、『SEED』終盤のラクスの完璧超人ぶりからすると、ザフト側テロリストだの、ブルーコスモスだのの蠢動も事前に手を打って抑え込むか、あるいは起きたとしても最小限の被害で食い止めることはできたはずです。こいつらの動きについては、自分のために利用しようと思ったデュランダルが見逃してたんじゃないかと私は考えているので。


 だから、ある意味こいつも「諸悪の根源」じゃないかなとか思ったり(笑)。『ターンA』のディアナ様ほどじゃないですけどね。


 とはいえ、立ったあとについては自分の信念で戦い、最終的には勝利しているので、やっぱり有能な指導者なんですよね、こいつは。ヒロイン的にはキラに一途なので、そこも問題は無いですし。


 で、有能じゃない方(笑)。カガリについて言えば、能力が無能というワケではないのですよ。ただ、指導者には致命的に向いていないという(笑)。無能じゃないけど、国家指導者としての才能が一番無いというタイプです。それなのに、何かしようと思って自分で動いちゃうから、事態がより悪い方に転がっていくという(笑)。


 本人に悪意がまったく無い分、更にタチが悪いというところがシャクティと一脈通じる「死神」系ヒロインです。


 ただ、今回は途中で一応そのことを自覚したフシはあるんですよ。だから、自分の意志に反する政策を行ったり、周囲の言いなりになって好きでもない相手と結婚しようとしたりはするんです。このあたりは同情できなくもないんですよね。


 しかしながら、ラクスと致命的に違う部分は、自分を支えるスタッフを見る目が無いということでして(笑)。言うこと聞いちゃいけない相手の話ばっかり聞いてるんですよ。


 やっぱり、こいつ国家指導者としては「無能な働き者」=「銃殺にせよ」ってタイプなんですよねえ。


 結局、アスランとは好き合っているのに一緒になれないという悲恋関係っぽい所で話が終わっちゃっています。あとはご想像にお任せします……という創作手法は分かるんですが、この場合はむしろ「『スパロボ』あたりで補完してもらおう」的に感じてしまうんですよね(笑)。


 そのアスランなのですが、ルナマリアも狙ってたように、今回モテモテです。ルナマリアの妹のメイリン・ホークもアスランにこっそり惚れてます。それが、アスランが粛清されるかもという話になったときに押し殺していた好意が爆発して、一緒にミネルバを脱走することになるという。


 これがまた、アスランの方はカガリ一筋な朴念仁なモンだから困惑することしきりという。好意に気付かないほど鈍感じゃないけど、真面目に向き合うにはカガリに一途で、遊びで付き合うには真面目過ぎて、あしらうには女性経験が足りないんですね(笑)。その結果として「何となく友達以上」というメイリンにとっては一番残酷な状態で生殺しにしているという(爆)。


 なので、ある意味非常に可哀想なキャラなのですが、実はアスランがカガリと別れたときの一番手ではあるので、「あとはご想像に……」で考えるとそんなに悪くもないのかなという(笑)。


 最後に、もうひとりアスランに惚れてた人で、ラクスと縁が深いのが、「偽ラクス」ことミーア・キャンベルだったりします。


 この人がまたラクスに匹敵する歌唱力がある(まあ中の人は一緒なんで)んですが、性格が全然違うという(笑)。デュランダルの言いなりになって「ラクス・クライン」として傀儡になっているんですよ。


 それで「ラクスとアスランは婚約者」という「設定」が消えてないので、外見上アスランとお付き合いするフリをするのですが、そこで本気でアスランに惚れてしまうんですね。まあ、アスランには相手にされてませんでしたが(笑)。何しろ本物のラクスだって自然消滅する程度にしか思って無かったんですし(笑)。


 結局、「ラクス・クライン」としては本物に比べると安っぽい偽物しかできなかったのですが、彼女の場合はそこが人間的で魅力があるんですよ。ラクスを演じていたのもラクスへの憧れがあったからで、最後はそのラクス本人をかばって銃弾に斃れました。


 何か、完璧超人なところが逆に魅力に欠けるラクス本人よりも、ミーアの方が魅力的なキャラなんですよねえ、『DESTINY』の場合。


 あと、この人が歌うときに一緒に登場したピンクの塗装のザクウォーリアがあって「ミーア専用ザク」なんぞと呼ばれてたりします(笑)。正式名称(というかプラモの名前)は「ライブ仕様」だそうですが、まあ普通は「ミーア専用」って言うよね(笑)。というわけで、パイロットでもないのに専用MSがあるという希有な人だったりします。


 ヒロインズについてはこのくらいでしょうか。次回はその他の重要キャラについて語りたいと思います。

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