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第247話 機動新世紀ガンダムX その9 愚かな僕を撃て編

 さて、『X』語りも9回目、そろそろ終わりも見えてきました。今回のサブタイトルは予告通りカリスのセリフから取られた第13話のサブタイをいただきました。


 そのカリス・ノーティラスについては、人工ニュータイプであり、パトゥーリアの生体ユニットにされたこと、最後はフリーデンに乗り組んで戦ったことについては既に語りました。


 人工ニュータイプということですが、能力的には天然ニュータイプに劣りません。ただ、定期的に苦痛をおぼえる「シナップス・シンドローム」という後遺症が発生しており、最後までそれに苦しめられていました。


 前にも書いたように、こいつは宇宙世紀だと「強化人間」にあたるのですが、強化人間がだいたい強化のせいで性格が破綻していることが多いのに対して、こいつは潔癖の度が強く理想家肌であること以外は、非常に普通の性格をしていたりします。その潔癖さや理想家肌にしても、おかしいレベルには行ってません。普通に友達付き合いできる程度におさまっており、十五歳にして相当な人格者だったりします。


 パトゥーリアを再生したノモア・ロングに騙されて利用されていたことを知って、一度は自分を殺すようにガロードに頼みます。それがサブタイのセリフですね。ただ、そのあとガロードに生きろと叱咤されて心を入れ替え、生きて人々のために尽くすことが自分の贖罪になると気付きます。それでもパトゥーリアの生体ユニットにされてしまったのですが、無事救出されたことは前述のとおりです。そのあとはパトゥーリアに破壊された街の再建に尽くすことになり、一度は退場します。


 それが、新連邦に捕らわれたフリーデンクルーの救助に駆けつけるという劇的な再登場を果たしたあげく、フリーデンⅡも彼が手引きして手に入れるということになります。その後もベルティゴで戦い抜いて、最後はガロードとティファの旅立ちを見送りました。


 最初は敵として登場して味方になるというのはエニルと同じなのですが、エニルよりは味方感が強いキャラですね。登場回数こそ少なめなものの、本人の持つドラマ性のほか、「一号主役ロボのパワーアップ」「母艦乗り換え」という物語の転機で活躍しているため、非常に印象が強く残っています。


 なお、彼女こそいませんが、非常に美少年な上に能力も高く性格も良いので、きっと戦後はモテモテでしょう(笑)。前向きに生きていこうとしているので、きっと未来は明るいかなと思います。


 なお、声優は水谷「サラ・ザビアロフ」優子です。『Gガン』でもシャッフル同盟の先代ブラック・ジョーカーを演じていましたね。


 そうそう、今までのフリーデンクルーって、キャラの関係性で語ってきたため声優語りを入れるタイミングが無かったので、ここで書きますが、何やら過去のガンダムシリーズ出演者が多いのですよ。


 ジャミル役の堀内賢雄は『ZZ』のマシュマー・セロが有名ですが、実は『08小隊』でマゼラ・アタックで活躍したボーン・アブストも彼が演じていたんですね。ボーン・アブストをネタにしたときは見落としておりまして、今回ググってみて初めて気付いたという(爆)。ほかに、『Vガン』のウッソの父親で真のジン・ジャハナムだったハンゲルグ・エヴィンも演じています。何気にガンダムシリーズでの重要な役柄が多かったんですねえ。


 ロアビィ役の山崎たくみは『Gガン』のジョルジュ・ド・サンドですね。『Vガン』でも脇役を演じているそうですが、名前がガリー・タンとあるものの、どんなキャラだったかおぼえてません。ググった限りだと何かウッソの初期の敵みたいですけど。


 エニル役の本多知恵子は、言わずと知れたエルピー・プルですね。前にも書いたように『08小隊』でもユーリの秘書兼愛人を演じていました。プルの頃から比べると色っぽいお姉さん役が増えたなあと(笑)。


 その一方で、トニヤ役の三石「葛城ミサト」琴乃は、ガンダムシリーズへは本作が初登場ですが、のちに『Seed』のマリュー・ラミアスという重要キャラを演じることになります。


 声優といえば、今回調べていて驚愕したのですが、結構大物が脇役を演じていたんですよ。


 まずは、広瀬「ランバ・ラル」正志。この人はカトック・アルザミールという渋いおっさんキャラを演じていました。最初は敵対するものの、最後はガロードたちを庇って死にます。第21話サブタイに取られた「死んだ女房の口癖だ」というセリフが渋かったですね。


 それから、飛田「カミーユ・ビダン」展男は、ドーザ・バロイという海を活動拠点とするシーバルチャーを演じていましたが、こちらは大して印象に残っていません。


 これ以外にも各ストーリーのゲストとして登場するキャラにはストーリー展開上重要なキャラもおりまして、エスタルド共和国の若き国家主ウイリス・アラミスとか結構重要なキャラだったりするのですが、そこまで語ってると終わらないので割愛します。


 後半のレギュラーだと、宇宙革命軍の英雄として祭り上げられているランスロー・ダーウェルという人も居るのですが、いかんせん登場が遅かったせいで印象が薄いという(笑)。


 新地球連邦軍の総司令官であるフィクス・ブラッドマンや宇宙革命軍総統のザイデル・ラッソとか、類型的な悪役で、特に語るほどのこともないですし。そういやザイデルは地球をコロニーレーザーで狙撃しようとしてましたが、そんなんネタ的には『Vガン』のカイラス・ギリーの二番煎じというかオマージュでしかなく、あっさりガロードによるサテライトキャノンの長遠距離狙撃でコロニーレーザーを破壊されてましたね。


 といったところで、キャラ編は終わりにしたいと思うのですが、総評に行く前に時間が尽きました。次回は主題歌などについて語ってから作品の総評を行って締めたいと思いますので、サブタイトルは最終回のサブタイをいただきましょう。ということで、次回……


「月はいつもそこにある」

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