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第220話 新世紀エヴァンゲリオン その3 使徒、襲来編

 エヴァ語りも3回目、初号機で語りきれなかったことについて語りたいと思います。サブタイトルは初号機の活躍で一番印象的だった第1話のサブタイをいただきました。


 さて、エヴァの設定上で特徴的なのは、パイロットが限られるということです。十四歳の少年少女しか操縦できないんですね。この十四歳には設定上の意味があります。


 作中の年代は2015年。リアルタイム当時は二十年後の未来だったのに、今となっては既に三年前となっています。実はジェッターマルスと同年代という(笑)。サークルのOBさんでジェッターマルスの主題歌の「マルス」を「シンジ」に、「ジェッターマルス」を「エヴァンゲリオン」に置き換えたらエヴァの主題歌として違和感が無いってネタを発見した人がいたなあ(笑)。


 エヴァ作中では、2000年に「セカンドインパクト」という大爆発が南極で起こっており、それによって発生した洪水や異常気象で世界中が一度壊滅的な被害を受けています。その後に生まれた子供でないとエヴァは動かせないんですね。


 また、十四歳なら誰でも動かせるわけではなく、チルドレンと呼ばれる適合者でないとエヴァは動かせません。


 このうち、第三の適合者(サードチルドレン)と呼ばれたのが、主人公の(いかり)シンジなのです。第三(サード)と呼ばれるからには、第一(ファースト)第二(セカンド)も居るわけで、ファーストチルドレンが綾波(あやなみ)レイで、セカンドチルドレンが惣流(そうりゅう)・アスカ・ラングレーです。


 このうち、アスカは物語開始時にはドイツで弐号機の起動実験をしており、日本には居ませんでした。日本ではレイが零号機の起動実験をしていたのですが、起動に失敗して重傷を負ってしまいます。そこで呼ばれたのがサードチルドレンのシンジだった……という所から物語は始まります。


 呼んだのは、特務機関ネルフの司令官で、エヴァの開発・管理の責任者である碇ゲンドウ。シンジの実父です。


 育児放棄(ネグレクト)同然に扱われていたシンジは最初はエヴァ初号機に乗せられることに反発しますが、そこで重傷の身でありながら出撃しようとするレイを見て初号機に乗ることを決意し、出撃します。


 そのときエヴァの操縦において重要なポイントとなる「シンクロ率」が計測されます。初搭乗なのに、このシンクロ率が高いということがシンジがエヴァのパイロットとして呼ばれた理由として劇中で示されます。


 このシンクロ率を上げるために着用するパイロットスーツをプラグスーツといいます。エヴァのコクピットはエントリープラグという細長い棒状のカプセルで、これをエヴァに差し込むことで操縦できるようになります。


 なお、パイロットが乗っているのに無理矢理エヴァ遠隔操作することができるダミーシステムというものもあります。のちに、このダミーシステムによってシンジは親友と無理矢理戦わされるハメになってしまいますが、それはキャラ編で語りましょう。


 このダミーシステムのみを搭載して無人でエヴァを遠隔操作できるようにしたのがダミープラグです。


 ところで、エントリープラグにはLCLという液体が充填されています。このLCLが肺に入ると呼吸ができるようになるという設定です。


 この頃はまだ『空想科学読本』は出版されていませんでした(初出が1996年)が、既に「巨大ロボの動きを考えるとコクピットに乗って普通に動く衝撃だけでパイロットはミンチになる」みたいな批判はありました。それに対する衝撃緩和策としてコクピットを液体で満たしているという設定なんですね。


 エヴァが外部電源で動いているのも、動力がバッテリーなのも、つまるところ「巨大ロボの動力源」としてマジンガーの「光子力」とかゲッターロボの「ゲッター線」みたいな架空の超エネルギーを想定せずにリアリティを出すためだったりするワケです。こうした設定部分で巨大ロボスキーなオタを感心させたわけです。


 ……その一方で前回書いたように設定身長みたいな部分では、最初から「演出優先」みたいなことを言っていたりもするんですが(笑)。体重が明示されていないのも、最高出力みたいな設定数字が無いのも、つまるところ、そうした部分での矛盾を出さないようにするためです。


 結局、第1話ではシンジは初号機を上手く操縦できずに危うく使徒サキエルに敗れそうになるのですが、そこで初号機が暴走して損傷部を再生してサキエルを圧倒して逆転。結局サキエルは初号機を巻き込んで自爆しようとしますが、初号機は持ちこたえます。


 この「暴走」は、この後も何度か起こり、初号機がほかのエヴァと違うという謎のひとつとなります。


 暴走時には口の部分が開いて、叫び声を上げ、場合によっては使徒にかみついたり、使徒をむさぼり食ったりと野獣的な行動をとり、動きも野獣的になります。


 また、この初号機は話が進むにつれて敵の使徒から「S2(エスツー)機関」という動力源を獲得して、外部電源無しで稼働できるようになったり、背中から光の羽根を出して飛行可能になったりもします。


 結局、この初号機にはシンジの母親である碇ユイの魂が宿っているということが作中で暗示され、実はゲンドウはユイを再生しようとしていたのではないかということが推測できるようになっています。ただ、作中では部分的な手掛かりしか明示されていないので、二次資料などで補完しないと「こうだろうな」程度の結論にしかたどりつけません。


 設定上、第二使徒リリスから作られた唯一のエヴァとかいうのもあるようなのですが、そんなん知らんがな(笑)。


 この頃もアニメ誌は立ち読みしたりして一応目は通していたのですが、既に定期購読とかはやめていたので、細かい設定までは熟知していないんですよ。就職浪人がそんなことしてられるかと(爆)。また、結構あとになってからゲームとかで追加された設定もありますし。


 ということで、初号機についてはこのくらいにして、次は味方のエヴァについて語りたいと思います。それでは、今回も締めはコレ。


「この次も、サービスサービスぅ!」(爆)

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