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第219話 新世紀エヴァンゲリオン その2 まさか、暴走?編

 さて、エヴァ語りも2回目、ロボ編に入りましょう。サブタイトルは、主役機である「エヴァンゲリオン初号機」(以下初号機と略)の特性を最も表しているセリフからいただきました。


 ロボ編と書きましたが、こいつ実は厳密に考えるとロボと言ってよいのか微妙なんですよね(笑)。生物ベースなんですよ。外見的にはロボっぽい装甲に覆われているんですが、その装甲を指して「あれは拘束具」なんて言ってたセリフも作中にはあったりします。


 そして、何よりパイロットの意志や外部コントロールを無視して暴走するという。そんなロボあっていいのか……ってレイズナーもパイロットの意志を無視して暴走してたよな(笑)。ライディーンも外部からの改造を拒否したことあったし。


 一応装甲板で覆われてメカっぽい外見ではありますが、巨大ロボとしては異形です。手足が細くて猫背なんですね。これはウルトラマンへのオマージュがあるというのはリアルタイム当時からアニメ誌等の二次資料で書かれていました。設定身長四十メートルもそこから来ているとか。


 ただし、これはリアルタイム当時からアニメ誌等で公言されていたのですが、エヴァは場面によって身長が変わります(爆)。これは画面上の演出を最優先するという考え方から、もっとも見栄えの良いサイズとして描くためです。このため、建物などと対比すると身長四十メートルだとおかしいシーンがいくつもあるという。


 このあたりは完全に割切って作っているということですね。オタクをターゲット層としながらも、そういう「設定」にこだわりを持つオタクに対して「そんな事はどうでもいい」と言い切って作るという。自らも第一世代オタクであり、オタクの中のオタクと言ってもよい庵野監督が自らオタ属性のひとつを否定しているという。


 つまるところ、「設定」なんていうのは作品を楽しむためのエッセンスのひとつでしかないわけですよ。そこで重箱の隅をつつくような設定の粗探しをするのはアニメを楽しむ上での本質ではないということだと思います。


 ……ただねえ、それが楽しかったりすることも事実だったり(爆)。そういう粗探しをしてネタにして楽しむというのはオタの本能みたいなモンなんですよ。ただ、それはあくまでネタとして楽しむモンです。例えばゲッターロボの体重とか(笑)。それを、鬼の首を取ったように言い立てるようなことは「エレガントではない」(笑)。


 これ、Web小説でも同じだと思うんですけどねえ。誤字脱字の報告とかはともかく、設定の粗探しみたいなことをしてマウントを取ろうとするというのは、どうもエレガントではないなあと思ったりするのですが。閑話休題。


 初号機のカラーリングは紫という、主役ロボとしては非常に珍しい配色です。放送開始前、最初期にアニメ誌等で公開された設定画では真っ白だったので、アニメ本編放送時には「なんで紫にしたんだ」「似合わない」みたいな批判をサークルの先輩がしてたなあ。動いてるの見たら、すぐに何も言わなくなりましたが(笑)。


 武装としてはマシンガンとかボジトロン・ライフル、プログレッシブナイフなどがあります。比較的リアル系寄りの武装ですね。長遠距離狙撃用のポジトロン・スナイパー・ライフルみたいな装備もありますが。


 一番の特徴は「ATフィールド」という防御バリアを装備していることでしょう。物理攻撃もビームやレーザーも跳ね返す絶対防壁です。これをエヴァも、敵である「使徒」も装備しているので、通常兵器はまったく通用しないという。


 ただ、このATフィールド同士は相殺しあうことができるので、エヴァは使徒に攻撃できるし、使徒もエヴァに攻撃できるんですね。


 なお、このATフィールドは作中で「心の壁」と表現されたことがあり、他人を拒絶する心の壁を象徴するものなんだそうです。このあたりがエヴァの哲学的な部分なんですが、まあロボ物として見る分には「凄えバリア」でよいかと(笑)。


 そして、エヴァのもうひとつの特徴が、電源ケーブル付きということです(笑)。外部電源なんですね。アンビリカブルケーブルという電源ケーブルで動力源を外部から取っているという。


 これが「対使徒用迎撃要塞都市」である「第三新東京市」が存在する理由なんですね。街自体が防衛用の設備であり、そこらじゅうにエヴァ用の電源が用意されていたり、エヴァの武器が隠されているという。


 この電源がつながっている限りはエヴァの行動時間に制限はありません。しかし、一旦ケーブルが外れてしまうと、内蔵バッテリーがもつ時間しか活動できなくなるという。


 非常にリアル寄りの設定でして、またオタク心をくすぐるんですよ。作劇的にも、行動時間制限ができてスリリングな演出ができるという。ウルトラマンのカラータイマーと同じですね。というか、絶対にそれへのオマージュだろうと(笑)。


 ところが、いきなりその制限時間が切れても暴走して活動できるというシーンがあったりするんですよ(笑)。このあたり、初号機の特殊性を表していたりもするのですが。


 なお、追加バッテリーを積んで自立行動時間を延ばすなんてこともできます。


 このあたり、実はノートパソコンを元ネタにしてるんじゃないかなあとか思ったり(笑)。リアルタイム放送時の95年というのは、あの「Windows95」が発売された年で、日本における事実上のパソコン元年でした。当時はまだデスクトップパソコンが主流でしたが、既にノートパソコンも販売されていました。


 さて、この初号機にはいろいろと謎があったりもするのですが、それは次回に書きたいと思います。


 ああ、やっぱり初号機語りも一回じゃ終わらなかったよ。それでは、今回もこれで締めましょう。


「この次も、サービスサービスぅ!」(爆)

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