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第158話 戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV その2 破壊大帝デスザラス編

 ビクトリー語りの2回目ですが、たぶん今回でビクトリーは終わりかなと思います。デスザラスとレオザックたちブレストフォースについて語りたいので、サブタイトルはひねりもなく、そのまんまデスザラスです。ビクトリーの各話サブタイにはデスザラスが一回も使われてないんですよ。


 さて、そのデスザラスですが、ガルバトロン以来の「破壊大帝」襲名です。これ以降は、どうやらデストロンのリーダーは破壊大帝に統一されるようです。もっとも、前にも書いたように前作マスターフォースの挿入歌ではデビルZも「破壊大帝」と呼ばれていましたが。


 ただ、サイバトロン側と同じく、デストロンでも宇宙の全デストロンを統括しているわけではなく、分派のひとつを支配しているだけのようです。


 声優については、前にも書いたように青野「ピッコロ大魔王」武という悪ボスのベテランが演じております。声質に重厚さは欠けるのですが、狡猾さを感じさせるということでは歴代最高だと思います。


 さて、今までのトランスフォーマーシリーズでは、敵味方とも同じ種族がメインを張っていました。ヘッドマスターズならヘッドマスター、マスターフォースではゴッドマスターとヘッドマスターJrと、同じ種族が敵味方にそれぞれ居たんです。


 ところが、本作ではサイバトロン側がブレインマスターであるのに対して、デストロン側はブレストフォースという違う種族がメインを張っているんですね。こいつらは、名前のとおりロボ形態のときの胸に、動物に変形する小型トランスフォーマー「ブレストアニマル」を搭載しているという。ブレストアニマルは自律行動するほか、武器にも変形します。


 デスザラスは、ラスボスらしく破格で、イーグルとタイガーの二体のブレストアニマルを搭載しています。本体はドラゴン形メカに変形します。


 前作マスターフォースのデビルZみたいに最終決戦まで前面に出ないというわけではないのですが、序盤などは、どちらかというと攻撃は部下に任せて前線には出なかったような印象があります。ただ、要所要所では自分で出撃しており、ゴッドジンライに瀕死の重傷を負わせたりしています。


 また、部下の統率に関しては、野心家のレオザックに対しては、謀反の動きを察知したら、先手を打って釘を刺すなど、放任状態だったメガトロン様に比べるとまともです。ブレストアニマルを使ってレオザックを抑えつけ、自分には勝てないのだから愚かなことは考えるなと脅していました。


 ……今回ググってみたら、この対応についてWikiとかに「器量が狭い」って書いてあったんですが、デスザラスの対応が普通でしょう。というか、普通の悪ボスなら謀反の疑いだけで粛清してもおかしくないわけで。これはメガトロン様の器の方がでかすぎるだけだと思うのですが(笑)。


 ただ、使えない部下は容赦なく見捨てるという冷酷な面も持っています。


 最後はスターセイバーとの一騎打ちに敗れたものの、死亡はせずに瀕死の重傷を負いながら宇宙の果てに消えていきました。


 そのデスザラスに取って代わろうと目論んでいるのが攻撃副官レオザック。肩書きは伝統の航空参謀だと思っていたのですが、Wikiで調べたら攻撃副官でした。


 本体はF-14戦闘機に変形し、ブレストアニマルはライオンに変形します。


 野心家で自信過剰なところはスタースクリームを彷彿とさせますが、デスザラスに直接反旗を翻したことはありません。上記のように、その直前に釘を刺されて以降はデスザラスに取って代わることは諦めたようです。


 こいつはスタースクリームと違って、一応実力はあり、部下からも一部を除いては信頼されています。また、逆に部下思いの一面もあって、呼び寄せた部下のデスコブラがサイバトロンに殺された(とレオザックは思っている)ときには涙していました。


 何よりも、こいつはブレストフォースの部下たち五体と六体合体して重機動合体兵士ライオカイザーになります。このライオカイザーが歴代合体兵士の中でも最強クラスに強い奴でして、スターセイバーを一度は圧倒します。


 このライオカイザー時に、歴代合体兵士と違って、レオザックの意志が前面に出てるんですね。これは今作のほかの合体戦士も同じで、前作のキングポセイドンからの流れを受けています。


 確かに、このライオカイザーならデスザラスにも対抗できる力がありそうなので、スタースクリームの根拠なき自信とは違うんですが、部下のブレストフォース頼りという点で、やはりデスザラスには劣っているという。


 何しろ、その部下のブレストフォースの中に信頼できない奴が混じっていますから(笑)。


 それが、スパイ兵士ヘルバットです。こいつ、「スイミンサイミントーミンヘルバット」と呪文を唱えながら催眠攻撃をするという、ヘッドマスターズのワイプを思い出させる攻撃が得意技です。


 性格は軽薄で卑怯です。スタースクリームの悪い面について、こいつが受け継いでいるという。


 そのためか、レオザックにもいまいち信用されておらず、代替要員として前記のデスコブラが呼ばれたという。それを知ったヘルバットはデスコブラに「帰って欲しい」と頼みに行くのですが断られ、逆上してデスコブラを殺してしまうという。


 その場にレオザックが現れると、ちょうど居合わせたサイバトロンにデスコブラ殺害の罪をなすりつけて言い逃れするという卑怯者っぷり。非常にイイ性格なんですね(笑)。


 ただ、ライオカイザーに合体するようになってからは、影が薄くなりました。


 ビクトリーでおぼえているのって、こいつらぐらいなんですよ。ほかのメンバーについては記憶がほとんど無いという。


 恐竜戦隊なんて、ジャンの両親の仇という設定があって、さらに終盤にはデスザラスに見捨てられてサイバトロンに寝返るなんて展開もあるのに、全然記憶に無いという。


 本作は最後まで見ていた記憶があるのですが、その割におぼえていることが少ないんですよ。また、玩具についても、弟がほとんど持っていなかったようで、記憶に無いんです。


 また、本作については前作までのように挿入歌集も作られていないという。


 ただ、オープニング主題歌は、むちゃくちゃスーパーロボ主題歌しています。Wikiで見てみたら、何と作曲は渡辺宙明大先生じゃないですか!


 おまけに児童合唱団付き。歴代の中でも最高級に燃える歌です。


 エンディングは、逆に一番の異色作です。これも宙明大先生なんですが。こっちは歌手が「こおろぎ’73」ですよ!


 このエンディング、スターセイバーに対して「食いしん坊か?」「つまみ食いしたことがあるか?」「おねしょして叱られたか?」と問うていきます。その際に画面では小柄にデフォルメされたスターセイバーがつまみ食いしたり、おねしょした布団を持って走り回ったりしていました(笑)。それに対して、リアル等身のスターセイバーが画面に現れて首を横に振って否定するという(笑)。ただ、最後の「僕たちみたいな子供でしたか?」に対してだけはうなずいていました。


 このオープニングとエンディングは強烈におぼえていますね。


 このビクトリーは、Wikiによると玩具販売は好調だったのに、視聴率はよくなかったようです。そのためか、トランスフォーマーのTVシリーズは本作で打ち止めになり、次作『トランスフォーマー(ゾーン)』はOVAでの発売となります。こちらは未見なので当エッセイでは取り扱いません。


 このあと、トランスフォーマーシリーズは日本国内では勇者シリーズに引き継がれて、しばし休眠します。ただ、勇者シリーズも終わったあとに『ビーストウォーズ』でリバイバルし、その後も現在まで続く人気シリーズとして復活をとげます。


 また、ハリウッド映画版も作られたように、世界的にも人気の息の長いシリーズとなりました。


 やはり、巨大ロボの歴史の中でガンダムと並ぶ巨大な存在であると言うことができるでしょう。


 さて、次回はそのガンダムの中で新たな流れを作ったOVA『ガンダム0080』に行ってみたいと思います。

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