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第143話 トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ(1987-88年)

 トランスフォーマーシリーズの第三作にして、大きな転換点が、この『トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ』です。今までは『ザ・ヘッドマスターズ』と表記していたのですが、今回ググってみて、実は正式タイトルは『ザ☆ヘッドマスターズ』と☆マーク入りだったことがわかりました。略記は今までどおり『ヘッドマスターズ』とします。これは、リアルタイムで見ていました。ただ、全話ではなく抜けがあります。また、シリーズ構成の藤川桂介が書いたノベライズも読んでいます。再放送は見ていません。また、トランスフォーマーシリーズなのでスパロボにも出ていません。なので、リアルタイム時の印象を元にして書きます。


 本作は、前二作を受けた続編ながらも、制作は東映動画となった国産巨大ロボットアニメになります。そのため、前作までのアメリカンテイストは無くなります。作画ミスは格段に減り、クニャクニャ変形はなくなりましたが、その一方でバンク変形合体は登場します。また、シナリオ的にもアメリカンな緩さやいい加減さがなくなり、死者も出るようになります。


 このため、アメリカンテイストが好きだった人からは拒絶反応が出ています。私もどちらかというとアメリカンテイストが好きだったのですが、この頃にはベタなスーパーロボットへの回帰も評価できるようになっていたので、この『ヘッドマスターズ』は嫌いではありません。


 本作は実質全三十五話に三話の総集編がついて全三十八話三クールとなっています。ただ、この総集編は関東では未放送ということで、特番などで三週つぶされたのでしょう。私も見ていません。


 このうち、最初の十話については別枠で考えた方がよいかと思います。この部分については、前作までのキャラクターをかなり引きずっているからです。


 『2010』で復活したコンボイ司令官は、司令官より上の「コンボイ長官」として祭り上げられています。この人に前線の指揮をさせちゃいかんという判断でしょう(笑)。人事とかについての思いつきは評判が悪くないので、そっちに専念してくれということじゃないかと(笑)。まあ、それで大人しく後方にさがってる人じゃないんですが(笑)。


 一方でロディマスの方は『2010』の最後でコンボイがマトリクスのエネルギーを解放して空っぽにしてしまったため、エネルギー充填のためマトリクスを返納してホットロディマスに戻ったのですが、そのまま司令官職を続けていました。そして第3話でマトリクスが戻ってきて、あっさりロディマスコンボイが復活します。


 ところが、第9話と第10話で、セイバートロン星がデストロンの陰謀によって爆発してしまいます。サブタイトルが「セイバートロン星危機一髪」の前編・後編だったのに爆発阻止に失敗してしまうというタイトル詐欺(笑)。まあ、星の残骸は残っているのですが。それを阻止しようとしたコンボイ長官は再び死亡。ロディマスは新たな星を探すために、総司令官職を新登場キャラのフォートレスに譲って宇宙探索の旅に出ます。前作のメインキャラのチャーやブラーは、ここでロディマスに同行してフェードアウトという形になります。怪しいデザインの未来カー組はアーシーを除いてここで一掃されました(笑)。


 なお前にも軽く書きましたが、継続登場のキャラでも、ブロードキャストとサウンドウェーブは戦死して、新たな体(といっても基本色の変更とマイナーチェンジしかしていない)で蘇り、それぞれツインキャストとサウンドブラスターとなります。


 デストロン組の方は『2010』のときに書いたように、ガルバトロンは何と第25話まで継続登場します。ただ、第10話から第16話までは行方不明になっています。また、性格も前作よりはマシになり、メガトロン時代の知謀が少し戻ってきた感じになりました。


 ただ、その登場の最終盤では「グランドガルバトロン」化をもくろみます。これ、何とガルバトロンの体として地球を改造するという計画だったりします。惑星級トランスフォーマーとしてユニクロンが存在するのですから、それに匹敵するボディとパワーを手に入れようということだったのでしょう。ただ、その完成予想図がメカ化した地球(球体)にガルバトロンの手足と頭部が生えているというツッコみどころ満載のデザインだったのですが(笑)。


 このとき、グランドガルバトロンの完成には配下のトランスフォーマーたちのボディが必要ということが明かされ、それまで忠実だった部下たちにも見限られてしまいます。最後は極地の氷山の底に消えていって生死不明となります。直接的な死亡シーンこそ無かったものの、シリーズ上はそこで戦死ということになったようです。


 サイクロナスとスカージが、漫才コンビと化して生き残ったことは前に書きました。なお、声優も変わっています。


 そのライバルだったウルトラマグナスも、声優が速水奨から大塚芳忠に変更になり、性格も少しワイルドになりました。ただ、こちらは頼りになるナンバーツーという役所(やくどころ)は変わっていません。


 こちらは、新登場のシックスショットが新しいライバルとなって激闘を繰り広げていたのですが、第24話で、そのシックスショットの隠し変形形態に敗れ、壮絶な戦死を遂げます。


 とまあ、まず旧作キャラを一通りさらってみましたが、かなり扱いが違うという。特にガルバトロンとサウンドブラスター、ウルトラマグナスとツインキャストはほぼレギュラーでメインキャラ扱いでしたが、それ以外は早期退場するかモブ扱いになっていた印象があります。


 今回は旧作キャラの状況説明だけになってしまったので、次回から作品の設定と肝心の新キャラ紹介に入ろうと思います。今回も長くなりそうだ……(笑)。

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