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第124話 戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー その10 パニック・ザ・クレムジーク編

 さて、トランスフォーマー語りも10回目になりました。今回はトランスフォーマーならではの変な話に行きましょう。今回のサブタイトルは、変な話の中でも極めつきの回のサブタイトルをそのままいただきました。


 何が変かって、この回はトランスフォーマーたちが日本にやってくるのですが、その描写が恐ろしく変だという(笑)。


 ゲームセンターに入るシーンとか、看板のカタカナに日本語に無い文字があったりして読めない!(笑)


 新幹線も登場するのですが、当時現役だった0系新幹線っぽいデザインなのにドクターイエローのように黄色だったり、上に変な羽根飾りみたいなのがついてたりと、どう考えても新幹線じゃないという(笑)。


 作画は東映動画のはずじゃあ……と思ったのですが、この回については東映動画ではなかったと以前に読んだおぼえがあります。


 話自体はクレムジークという電気エネルギーを吸収する小型の怪物をメガトロン様が作り出し、それをサイバトロン基地に送って破壊工作をしたものの、それを一時撃退するために電波に乗せて送り出したら日本に行っちゃってクレムジークが日本で暴れるのを何とか阻止しようとするだけの話です。


 日本の描写は変なのですが、ゲストに登場した日本人の技術者は妙にハイスペックで、クレムジーク対策に高周波を浴びせる対策を思いついたり、最後も自作のレーザー砲でクレムジークを倒したりしていました。


 日本人の技術者が妙にハイスペックな話というと、ほかに『ナイトバードの影』という話もあります。


 日本人の技術者が『ナイトバード』という人型ロボットを作りました。忍者モチーフの女性型ロボです。それで、サイバトロンに警備を依頼するのですが、それを知ったデストロンがナイトバードを奪って、悪の心を植え付けてしまいます。


 警備に失敗したサイバトロンは責任をもってナイトバードを取り返そうとするのですが、ナイトバードが意外に高性能で苦戦をしいられます。無傷で取り返そうとしていたのに、とうとう本気になってナイトバードを倒そうとしますが、それでもナイトバードに勝てません。


 それを見たメガトロン様は大喜びで、使えないスタースクリームの代わりにナイトバードをデストロンのナンバーツーにするとか言い出します(笑)。それを聞いて嫉妬に狂ったスタースクリームが、肝心のところでナイトバードを狙撃して機能停止に追い込んでしまうという(爆)。


 それで何とかナイトバードを取り戻したサイバトロンでしたが、ラストでは機能停止中のはずのナイトバードの顔が凶悪に歪むという意味深なシーンで終わります。


 この二話とも、日本人の技術者が妙にハイスペックなんですよね。片方はテレビ工場の技術者のくせに、初めて見た電気怪物クレムジークの弱点を見抜いたりレーザー砲を発明したりと、それこそスーパーロボット時代の万能博士みたいな活躍をしています。


 ナイトバードを作った技術者の方は、それこそ、そのまんまスーパーロボット博士でしょう。宇宙から来たトランスフォーマーに負けないハイスペック巨大ロボを作るとか、どんだけ技術力があるのかと(笑)。


 このあたり、やっぱり日本製玩具という部分と、日本の巨大ロボットアニメが世界を席巻(せっけん)していたということ、またリアルでも日本車や日本の電気製品が世界を席巻していた時代だったということがあるんじゃないかなと思います。


 そういえば、ハリウッド映画版でも、初めてトランスフォーマーを見た主人公が思わず「きっと日本製だ」とつぶやくシーンがあったなあ(笑)。


 その割に日本の描写がもの凄く適当なのはご愛敬(笑)。子供向けのTVアニメで、きちんとアルプスのロケハンをしてから『アルプスの少女ハイジ』を作った故・高畑勲や宮崎駿の方がむしろおかしいんじゃないかと。もっとも、そこまでこだわったからこそ世界に通じるアニメーションがいくつも生まれたと言えるのかもしれませんが。


 ただ、東映動画に作画させておけば、同じく適当に作った場合でも日本らしくするのは簡単だったろうにとも思うのですが(笑)。そう考えると、むしろワザと変な日本にしたんじゃないかとか勘ぐってみたり(笑)。


 トランスフォーマーは、とにかく作画が崩壊してたり、作画ミスが多いことでも有名だったりします。


 その直前にやっつけられたばかり(とはいえアメリカの放送コードに引っかかるから死んではいない)のキャラが次のシーンで平然と復活してたりとか、同じキャラが画面に二人いたりとか、デストロンのはずなのにサイバトロンのマークを付けてたりとか、枚挙にいとまがないほど作画ミスがあります。


 トランスフォームのシーンも、前にも書いたようにグニャグニャと四角くなってからロボ形態やメカ形態に変わるというゲッターロボ真っ青の変形シーンも多々あります。というか、そっちの方が多いという。


 その一方で、ほぼ玩具通りに変形する場合もあるんですよね。コンボイ司令官は特に変形を玩具通りにやってくれることが多くありました。まあ、トレーラーは次の瞬間にどこからともなく現れたりするんですが(笑)。これ、設定上は基地から転送されるということなんで一応問題はないです(笑)。


 それに対してメガトロン様は数は少ないものの結構真面目に変形が玩具準拠で描かれる場合があり、その場合はエクステンションバレルとかストックはどこからともなく飛んできます。その一方で、グニャグニャ変形でバレルやストックが生えてくる場合も多々あるという(笑)。


 使い回しのバンクシーンは無いかわりに、作画は適当というのがトランスフォーマーなんですね。ただ、そこに味があると私は思っています。


 次は、伝説のファミコンゲーム『トランスフォーマー コンボイの謎』について語って、トランスフォーマーは締めたいと思います。


 「さあ、戦いだ!」

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