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夢城の神判  作者: chocolatier
8/8

終章

ばたん。

廃墟となった休憩所に、扉の閉まる音が大きく響いた。

【彼】は大きな耳を完全に閉じた鉄へ近づける。


がごん、ががん。鈍い音がした。

つんざくような女の悲鳴も聞こえた。

もうすぐ地下室に到着するだろう。


くすくす笑って【彼】は鉄扉の上に元通り、荷物を置いた。

埃がついてしまった手を払って、スキップをしながら城を出る。


ああ、今日も良い夜だった。

みぃんな、最高のゲスト!アトラクションは大反響だ。


大きな耳と尻尾をふりふり揺らせて、【彼】は変わることの無い微笑みで城を振り替える。


それは、裏野ドリームランドのマスコットの顔だった。


『うふふ、次はどんなお客様を招待しようかな?』


とても楽しそうに【彼】は笑いながら、ゆったりと園内を歩く。

まるでそれを喜ぶように、メリーゴーランドは明かりを灯してくるくる回る。


その光を背に受けながら、【彼】は園内の闇の中へと消えていった。











『ようこそ、お客様!裏野ドリームランド特別開園にご案内いたします!

是非いらしてくださいね!!

とっておきの恐怖で、みなさまをお待ちしています!!』






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