登場人物紹介[1] イシュデンの人たち
<イシュデンの居城にいる人たち>
■アト (イシュデン=トータロス=アトロス)
主人公。少年。口に出すより心の中でイロイロ考えるタイプ。
小さい頃に両方の腕(肘から先)を失ったが、本人は何があったか忘れている。
イシュデンという地域の領主の一人息子。
イシュデンにいる老婆に『あなたは世界を救う、すぐに旅立つように』という内容の予言をされた。
予言に対し、本人は「そんなこと言われても」などと思う。
普通は行く事ができない場所に行く事ができる。
そのため、行方不明になった子を探すように言われて探す事に。
■イングス (イシュデン=トータロス=イングス)
主人公の父親。イシュデンという地域の領主。
■サリシュ
主人公の母親。もう一人のイシュデン領主。
亡くなっていたと思っていたが、ずっと会わず生きていたことが判明。
■フォエルゥ
動物。主人公の友達。ペット。甘える時は「グルゥ」と鳴き、威嚇の時は「フォッ」と鳴く。
白くて犬よりも大きい。体毛が長い。頭が良い。
主人公の両腕が無くなったため、その補佐にと父親がわざわざ取り寄せてくれた様子。
■メチル
主人公の身の回りの世話をしてくれる。主人公より少しだけ年上の女の子。
■デルボ
庭師。体がとても大きい。力仕事向き。心優しい。見回りや戸締り等もイロイロやってくれる。
■サルト
庭師。痩せ型。力仕事もしているが頭脳も使う。料理補佐なども行っている。優しいお兄さん。
■マチルダ
炊事・洗濯・家事担当。服も作ってくれる。
メチルの母。グィンの妻。
■グィン
主人公の父親(イシュデン領主)を補佐している。
メチルの父。マチルダの夫。
■オクロドウさん
町の外から霧の研究のためにイシュデンに来た。背の高い女性。
物知り。
<イシュデンの町に住む人たち>
■クリスティン
主人公より少し年下の少年。
イシュデンの偉人と同じ名前のため、子どもたちの間では似合わないと噂され、いたずら妖精の名前から「セレスティン」とあだ名されて呼ばれている。
独特の感性を持つため周囲のペースと合わない様子。
木で小物を彫るのが大得意。
町の外から来た子に親切にした結果、緊急事態が発生してしまう。
■ロバート
クリスティンの父親。床屋。
■テルミ
クリスティンの母親。床屋。
■エルテアス先生
主人公のクラスの学校の先生。女性。キレイな顔立ちだが怒ると怖いらしい。
■ルナード先生
主人公のクラスの一つ下のクラス(クリスティンのクラス)の学校の先生。男性。
■トルカ
主人公の学友。主人公のペットのフォエルゥとも仲良し。眼はあまり良くない。
■アルゲド
主人公の学友。背が高い。イシュデンでは珍しく皮肉っぽい事を言う。
■キロン
主人公の学友。背が高い。アトの世話係のメチルの事がずっと好き。
■ヨリエ
町の耳の遠くなったお婆さん。
<町に来た客人>
■商人
町の外から来た男性。イシュデンの人たちとは話す言葉も使う貨幣も異なる。
イシュデンには来たくなかったが商売のために訪れた。
■商人の子ども(娘)
危険だからと男のふりをするように命じられた少女。旅の間、ダロンという男の名前を与えられた。
本名はツォルセティーナ。
<その他 特殊>
■石見の塔の老婆様
イシュデンの居城の北西に広がる森の中にある「石見の塔」に住む老婆。
イシュデンの人たちは一生に一度ここに呼ばれ、自分の運命を老婆から聞く。
■偉大なる建築家・クリスティン
大昔の人。
イシュデンの居城や町の建物のほとんどを作ったという。
イシュデンにおける、一番の偉人。
<その他 地域説明>
■イシュデン
霧が毎日のように発生するため、『霧の町』としても有名な地方・町。
■石見の鏡
池の名前。居城の北西に位置する静かな池。
■石見の塔
石見の鏡という名前の池の傍に立つ塔。老婆が住んでいる。