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手乗り異世界育成日和

作者: 書きミン

すごく短い短編です。

エイプリルフール短編化企画。


『ファンタジー』『可愛いは正義』『観察日記』『小人』


どうぞほのぼのしてください。

その日、俺の人生は転換した。

草原が広がり、未知の生き物が生きる『異世界』によって。

襲い来る魔物をなぎ倒し、人里に降りて拾ってもらって文明の利器のありがたみを感じながら、日々生活を営んでいる。


すまない。嘘だ。


俺の人生は至って凪いでいて、波瀾万丈とはほど遠い。

将来も決まらずにダラダラ大学へ通っているし、家に帰ったらぐーたらパソコンでサイトを巡るだけの繰り返す日常。ついでに俺の冴えない顔も変わっちゃいない。


ただ最近、一つだけ新しい習慣が出来た。

それは日記をつける事だ。


草原が広がり、未知の生き物が生きる『異世界』の日記を。


ある日メールが届いたんだ。

『さぁ!貴方も今日から『異世界』交流を始めましょう!何も難しい事はありません。とってもお手頃!今ならなんと、可愛らしいオマケが付いてきます!!』


これは冗談だ。……信じるなよ?


あぁ、ただ。俺の狭苦しい家に『異世界』がやって来たのは事実だ。

広がる草原に、未知の生き物が生きる『異世界』。


ただし、手のひらサイズ。



『手乗り異世界育成日和』



○月○○日

やっと小人さんがふくよかになって来た。

スポイトから卵の黄身を吸う様子はとても可愛らしい。

子供に乳を与える母猫や、母犬はきっとこんな気分なんだろう。

手が黄身でべた付いたのか、必死で舐めとっていた。


□月□□日

今日はとてもいい物を見つけた。

シラスだ。

小人さんにあげるととても喜んでいた。

小さな口でシラスをぱくぱくする様子はとても可愛らしい。

今まであげていた物は、どれも彼らには大きすぎた。

食べ終わった後、こっちに手を振って何かを叫んでいた。

相変わらず何も聞こえないが、きっとお礼を言っているのだろう。


△月△△日

新しく赤い髪の小人さんが増えていた。

……いや、お前何所からやって来た?


☆月☆☆日

小人さんが喧嘩をしていた。

とりあえず手を突っ込んで壁を作ってみた。

くすぐったくてかなわない。

どうしようか迷っていたが、知らないうちに解決していた様なので良かった。




あるひ おおきなのが みてた

めを こらした けど ぜんぶ みえなかった

なんなのか わからなくて こわかった


きょうも おおきなの みてた

きょうも おおきなの なにも してこなかった


あるひ つきいろ まえに おりてきた

うえに おおきなの いた

さわったら べとべとして なめたら すごく おいしかった


あかいのが おおきなの わるくいった

おこった けんかになった

とつぜん かべがでて おおきなのと つながっていた

おおきなの とめるなら もうしないよ



おおきなの やさしい おおきなの

わからないけど やさしい おおきなの

だいすき だから きょうも そら みあげるの


ずっと前のエイプリルフールのやつをやっと書けました。

自分でも何を書こうとしていたか殆ど覚えていなかったので、

覚え書きに有ったこれを見て思いついた小説を見に行ったんですが。

どうしてこうなったか本気で解りません。詳細は活動報告で。


ちなみに設定だけ一緒で文は全く初期の名残がありません。

どうしてこんなに出てくる事になった『おおきなの』。


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