さて、問題。何故、オレがモテないんでしょうか?アンサーをどうぞ!!お願い!!
「学くん、このあと放課後予定ある?」
乙女チックな少女がおおおおおおれに声をかけてきた。
「ん?いいぞ、うん。まぁあるからな。」
「ほんと!!」
これはまさかの展開じゃね!!
「じゃ、手短に言うね...。」
うををおおおおおおおおおお!!!
遂に、終に、竟に!!
「これ、野崎くんに渡しておいて!!」
はい。
乙でした。
「新渡戸藩士、嵯峨の河野屋の主人の息子の従姉妹の父親の友人の妹の友達の息子、草野ツカマツが押して参る!!」
なんか変なNPCの辻斬りが現れた。
いや、この人何言ってるのか全然分かんねぇ~
「主よ、ご安心ください。あの者はただの一般人以下の力しか持っていない雑魚です。」
おいおい、可哀想なこと言うなよ。あれだけかっこよく走ってきているんだからさ、躓かないように足元見ながらだけど。
「ふむ、そこで見ておれディムよ。」
「はっ。」
一礼する姿は当に華麗。
あのブサイクな辻斬りに愛着が持てるぐらいだ。
さて、そろそろクラッチタイムだ。
「はぁぁぁああああああああああああ!!!」
体は欲望で出来ている。
心も欲望で出来ている。
一度たりとも欲望には逆らわないことはなく。
ただの草食系男子として区切られて。
その者の人生に意味は無く。
ただの一度も桃色はない。
その矛盾が彼を造り上げた。
「I am the born with my dream.....端折って、なんとかワークス!!」
って、言ってみたかっただけです。はい。それが何か?
何か?
はい。
調子乗りました。
「さぁ、お前を使う舞台が整ったぞ!!いまこそ必殺技の定義を見せてやる!!」
スライムの必殺技
みんな忘れているだろうから言っていなかったがオレにはこれがある。
さぁ、今こそ!!!
「スライムの必殺技!!」
ピカッっと体が発光する!!
これは!!サイヤ人になれるということか!!
と思っていると体が勝手に動き出した。ひぃ!!
勢いよくジャンプするとこれまでの動きが嘘だったのか如く10mも高く跳び、浮かぶ。
そして、体が次第に大きくなっていきおよそ27π平方メートルぐらいになるとブサイクな辻斬りへと落ちていった。ああ、楽だわ。
南無!!
「!!、ぎょぎょ!!」
ボ!!ボヨ~~~ン!!
押し潰された謎の辻斬り(かっこよく言ってあげた)は光になって消滅した。
見事なやられ顔をしてたな~、褒めて遣わす!!
もうご臨終だけどな。南無。
「見事です。主。」
ディム君、君はもうちょっと自身を自覚してよ。
そんな顔されしまうと不覚にもドキッとしてしまうよ。
イケメンなんだからさ!!
笑顔は女にだけ使え!!
「ふむ、良い好敵手であったわ。」
この小説はガッカリ魔へのエールで成り立っております。