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はじまり
(カチッカチッカチッカチッ…)
『…時計の針子の音…?』
そこにはまだなにも見えていなかった。
『ここは…どこ…』
少しずつ明るくなってきたそこは白く閉ざされた部屋だった。
なぜ、ここにいるのか不意に思った。
(…ガタン!!ダーッダッダッダダダダダダ)
急にゼンマイの動くような音が響いた。
『!!?』
それは後ろから聞こえた。振り返ってみると
そこには…女神のような女性の姿があった
『…お前の願いわひとつだけ、叶えてやろう。ひとつだけ…』
その女性は言った。僕はその答えに戸惑ったが…
『僕の願いは…!!』