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学園長の伝説  作者: 攻撃
8/12

非常勤講師時代(2)

非常勤講師(渡辺は教員免許を取っていない)に就職してすぐに研修旅行の行き先を決める会議があった。


しかし、それが始まる前に既に教員の意見は二つに分かれていた。「岩手水たまり溺死公園」と「島根ザリガニ水族館」である。


渡辺は水たまり溺死公園の側についていた。


赤城は白い目で教員たちを見つめていた。


彼の”両親“は「戦後になってから人間がおかしくなった」と何度も言ったものだが、戦前を生きたことのない彼にもそれは何となく理解できた。


校長が入室し、会議が始まった。教員たちは自分たちが事前に話していたことを伝えたが、校長に「それは研修先としてふさわしいのか」と言われ黙ってしまった。


校長は「今朝のニュースを見たか?私としては生徒に平和学習をさせるべきだと思うんだ。場所は原爆ドームがいいだろう。他に案のある者は?」と言った。


赤城は「僕は賛成です。」と言ったのに続いてほかの教員も小さな声で同意を示した。


こうして会議は終わり、それぞれ明日の授業の準備を始めた。


一方就職したばかりなのにもかかわらず渡辺は有休をとった。そのときの校長の顔といったら忘れられない。


彼はまるで「教育者になりたいと言っていたのにそのやる気のなさは何だ」とでも言いたげだった。もちろん今の渡辺にはそんな気はさらさらない。


彼はソ連に行った。修行にぴったりそうだからだ。観光客が少ないためか、国外追放歴二回でも国内に入れてくれた。

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