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学園長の伝説  作者: 攻撃
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シンガポール留学時代(2)

「渡辺、もうこんなことはよせ。」


ワープか?そしてなぜバレたんだ?「三哲」のうちのどの能力を使ったんだ?


渡辺陽斗は動揺したが、「待ちくたびれたよ。随分と来るのが遅かったじゃないか。さては自分の能力を使いこなせていないな?貴様のけん玉の才能が失われるのはあまりにも惜しい。今なら見逃してやろう。」と虚勢を張った。


それも空しく赤城直人は戦闘態勢をとる。


「良かろう。1%の力で相手してやる。」


渡辺は爆弾をその辺に置くと距離を取り、水を周囲にまとった。そして爆弾に爆発するよう命じた。


これで自分の被害を抑えつつ船を沈められる。すると意外なことに赤城直人はそれを抱え込み爆発を抑えた。傷を負っているとはいえまだ戦えそうである。


次の瞬間、赤城は渡辺の水のバリアに潜り込んできた。


渡辺は慌てて水に赤城を押し流すよう命じた。防御がバリアの本分だから、ということで水は納得し、彼は勢いよく流されていった。だが、彼はすぐに起き上がる。


それに渡辺は恐れをなし、上の階へと逃げだした。彼が甲板まで登ってきたとき目にしたのは大勢の乗客と沿岸警備隊が自分を囲むように立ちふさがっている光景だった。


あいつ、やりやがったな。


赤城直人は後ろからゆっくりと上がってきた。「みんな、お前が謝れば許してくれるんだってさ。」


渡辺は赤城に心から感謝した。


「皆さん、今回はお集まりいただきありがとうございます。私には謝罪しなければいけないことがあります。それは‥‥」彼は一呼吸した。


「私が中々本気を出さず皆様に退屈な思いをさせてしまったことです。」赤城は渡辺を取り押さえようとした。が、投げ出された。船が横転したのである。


渡辺は「自調自考」がどういう力なのか少しずつ理解し始めていた。


付近にはほかの沿岸警備隊の船があり、救助活動を始めていた。少々つまらないが、赤城の思い通りにさせなかっただけで十分だ。


彼は適当な破片を呼び寄せるとそれに乗って天高く飛び上がっていった。


だが、赤城はそれを見逃さなかった。彼は船の一部を渡辺めがけて投げつけた。渡辺が気付いた時には遅かった。彼の視界は鉄塊だけになった。


彼は「先生に言うぞおおおおおおおおおお」という捨て台詞を吐いて飛ばされていった。


彼は東京タワーのタワーの部分に衝突、全壊させた。ちょうど国外追放は解除になっていたので自宅に帰った。


この日以来彼は赤城直人の出現におびえなければならなかった。だが、そんなことは一度もなかった。


彼はまた、「自調自考」の「自考」だけしかしていないことに気が付いた。だから水道があることを知らずに井戸を掘ろうとしたり、運ぶ方法が分かってないまま爆弾を売ろうとしたりし、平和クルーズでは赤城直人のことを全然知らなかったせいで負けてしまった。船の沈め方にも問題があったと言わざるを得ない。これからは「自調」も重視しよう。そうすれば奴に勝てるはずだ。

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