EP:2突然すぎる出来事達
辺りを見渡す感じ城の中ではなく孤児院のようだ、とは言ってもエネスはきっと夢と捉えるだろう。
(ここは孤児院……いや、僕がそんな所にいるはずないか)
自分は王族の身で、例えどんなことがあろうとこんな所に入れられるはずもないのだ、もし入るとしたらその日から自分は庶民なのだから。
「起きたか、自分の今の状況はなんとなく察してるだろうしこれからについて話す」
「え、いや、ちょっと待ってくださいよ」
「どんな事情があろうと知ったこっちゃない、これから君には旅に出れるようになるまでここに住んでもらう」
まるで何を言っているかわからなかった、目を覚ましたらどこかも分からない場所でこんなことを言われるのだから。
「まぁ、詳しいことはナーゲルとグラスに聞け」
「……」
男?は部屋から出ていき、それらしき1人は自分のベットの周りに立っていた。
「僕がナーゲルで、こっちがグラスだ……と言いたかったがあいつは引きこもってるから自分が簡単に説明しましょう」
「はい」
「王都は隣国と魔王に奪われ、崇央教によって主戦力は壊滅した、つまりは不意打ちによりこの国は奪われた」
「……」
自分の父が治めている国を取られたことも衝撃だったが、自分と関わりのある人間のほとんどが死んだことも意味していたのでさすがに何かの嘘だろうと今でも思う。
「悪趣味だ、こんな茶番には付き合ってられません」
「あなたの兄からの手紙です、少しは諦めを知ってくださいよ」
手紙を渡されたので読んでみるとまるで未来を予知していたかのような文だった。
エネス、君の人生は苦痛に塗れるはずだが、諦めたら周りの人間が死んでいくと考えたほうがいい、そして最後まで守れなくてすまない。
「……こ、これだけで信じられるわけ!」
「なぜあなたがそれをプレゼントされたか考えてください」
自分の杖と首輪のことを言っていた、あの時本当に不思議だったのがいつも城に来ないし、プレゼントなんて初めてしてきたことだ、その理由がまさかこの国の末路を知ったからだとは思ってもいなかった。
ずっと黙っているとナーゲルは部屋から出ていき、自分は手紙を眺めて涙は流さず確かな悲しみを感じた。
(今どんな気持ち?悔しい?それとも悲しい?www)
突然頭の中で誰かの声が聞こえた、自分の考えだとするなら気持ち悪いが、どう考えても他人の声だし思いたくもないことを思う人間じゃない。
(俺だよ、ライム)
とうとう自分が狂ってしまったのだと解釈していた、だが声は鳴り止まず頭の痛みが続く。
「もう分かった!うるさいんだよ!」
(グヒヒ……お前の兄が負けたせいで、俺は契約通りお前の魂に食われちまった)
「言い方考えてくれ……」
今はもう少し自分の状況を考えて兄のことを言って欲しかった、慰めもなくただ意味の分からないことを言っているばかり。
(契約ってのはお前の兄が俺に呪いをかけていろいろあったらこうなってな!)
「あぁ、そう……」
その後もずっと脳内で言葉が響き続けるが全く耳に入れようとはせずに、ただぼーっと壁を見つめていた。
「そうか、うん、いいじゃないか」
(どこもよくねぇよ!)
扉が突然開かれる、エネスも反射的にそちらを向くとそこには髪がぐしゃぐしゃな女が立っていた。
「……」
「……」
2人はお互いを見つめ合ってただ黙っていた、少し気まずい空気になってきたので話を考えていたがあっちから話しかけてきた。
「大丈夫、です?」
「そりゃもちろん」
「の割に顔色悪いですよ?まぁ、本でも読めばきっと落ち着きます、よね?」
(僕に聞かれても……)
どう転んでも取り繕うことができない空気になって、女の方は部屋から手を振りどこかへ行った、言われた通り本を読むことにして本棚に目をやった。
(全部似てるな、あれは勇者に史上最強の生物……これにするか)
自分はまだ誰にも言っていない、というより王族の血を引くものとして誰にも言えないことがあった、魔族や魔物は人と違うと世間一般的には考えられるが、自分は人と同じだと思っている。
自分と似たような思想を持つ小説家がいたが筆者は記号を名前にしている世間から見たら危険思想な人物、それでも自分はその人の小説が好きだった、自分は本棚から1人の魔族と勇者の地獄という本を手にとり読んでみた。
(魔族は人権がないから虐殺されていく、勇者はそれを手伝ったあとに自殺か)
本を読み終わりベットから立ち上がり部屋を出ることにした、すると6mほど先に石の壁が積まれておりその隙間からスナイパーの弾が発射された。
驚く隙もなく地面に倒れ落ち、石壁も崩れた。
エネスを撃った者の姿は見えなくスナイパーは空中に浮きながらどこかへ行ってしまい、自分は蘇生した。
(この能力、自動発動ってのが嫌だ、見られたら終わりだし)
いつの時代かに国のお偉いさんが集まって決定された禁忌に能力も含まれている、まさに自分の持つものは生きる罪のようなものだを
「誰ですか?今の僕は敵意もありません、痛みも無かったですし」
すると突然廊下の一番奥に人の姿が現れ、スマホを持ち何かに急いで連絡しているようだった。
もしかしたら自分の能力を見られ国に連絡をしているのかもしれない、と思い咄嗟に思いついたのは、襲うよりさっきまでいた部屋にあった窓から外に出ることだ。
部屋に戻り窓を開けようとすると肩を誰かに掴まれた。
「目を離したらこれか、別に自分はそんな宗教に関わるやつを嫌ったりしない」
(僕の能力は持った時から宗教に入ってるようなもんだしな、でも兵士に連絡しないなんてこの人はおかしいのか?)
常識的に考えたら、宗教にほんの少しでも関わった者は必ず碌な最後を辿らず、酷い目にあって死ぬこともなく生きることもなくその時を感じるだけの人形になってしまう。
世間はそう言うが、この者の考えは少し曲がっている。
「さっき君を殺したのはこの館の魔力だ、一ヶ月解除したからその間に撃たれる位置とか確認しておいてね」
「は、はぁ……わかりましたよ」
「それと、さっきもう1人の足音がしたけど誰だったんだ?」
「女の人でした」
足音だけで人数が分かるのはすごいしきっと強いんだと思う、なのに魔力も感じないし剣も常備していないなんて不思議な方だ。
「え、嘘つけ」
「ほんとです」
「……」
なぜこんな疑う目で見てくるか分からないが、徐々に納得してきたようだ。
「少し待っててくれ」
扉の外に出て2階に上がる音がするとなにやら悲鳴が聞こえた、爆発音が一度するとやっと静かになり部屋に帰ってきた。
「これか?」
「そう……ですね」
男はまだ疑うような目をしているがたちまち笑顔になり、女を残して出ていった。
「あの、誰にも聞けなかったんですが、ここは?」
「え?崇央教のやばいやつ封印してる館だよ、それでさっきいた男の人は元旅人のゴッテス・ムエルダーさん」
(聞いたことない、でも頼りにはなりそう!)
ただの予想だがきっと彼は大抵のことは手伝ってくれるやつだ、それに頼り甲斐のある人と何故か一目で分かった。
「もしもここから出たい時は私に伝え」
「何があった?」
ナーゲルが部屋の中に入ってくると女の方は言いかけてどこかへ行ってしまった、きっとナーゲルはさっきの爆発音を聞いてここに駆けつけたのだろう。
「僕にもよく分からなくて、でも怪我人はいないはずです」
「そ、そう…?食事の時間だから自分についてきて」
ついていくと清潔感のある食卓の椅子に座らされ、机に並んでいた料理は初めてみるものばかりで、肉が多かった。
「食べてていいよ、自分は食べないから」
「はい……」
どう考えてもこの肉は牛や豚さらには魔物のものでもない、まぁ深くは考えず食べてみると料理としての質はいいが、やはり素材の味が悪い。
(なんだかここは少し不気味だ、それに今の状況も実際よく分からない)
食べていると徐々に体の具合が悪くなり、考え事もできないほどにまでなってきた。
食べるのもやめて頭を抑えると食卓に誰かが来た、それは手に白色の炎のようなものを持つムエルダーだった。
「王族の魂は落下した魂にどう変化を与えると思う?俺は魂だけで覚醒状態を引き起こせると思うんだ」
「何言ってんだ……?」
「その肉もお前と同じ末路を辿った人間達だ、同族の味はどうだった?」
そう言われると無意識に吐いていた、ムエルダーが少しずつこちらに近づくとナーゲルがエネスを背負って逃げた。
「もう大丈夫だ!」
「……」
自分は喋ることもできずただうっすら目を開けていた、館の壁を突き破り外に出ると兵士?よりも軽装備だが銃を持った者達に出会った。
「脱出者確認、魔力は支配されている様です、制圧しますか?」
この言葉を聞きナーゲルが後退りしようとするがすぐに取り囲まれてしまった、この動きは並の兵士じゃできないし英雄育成所で育った様にも見えない。
「安心してくれ、君達はよく頑張ってくれた」
1人のリーダー格と思われる者が何かのハンドサインを出すと、ナーゲルとエネスを両脇に抱えてATVに座らせて固定した。
「な、なんだお前達!」
無言で館の扉を蹴り飛ばして中にグレネードを数人で投げて突入していった、エネスはその時半分眠っていた。
するともう1人の者がATVに飛び乗り操縦を始めた、武器からして偵察兵のようだ。
館の方を見るとその時炎の柱に包まれている光景が見えた、エネスはナーゲルを見るとグラスという初めに出てきた名前を泣き叫んでいたのを見た。
「おい、どこに!」
ナーゲルが自分から降りるとその瞬間首が地面に落ちていた。
「伏せろ!」
ATVを操縦者がわざと横転させると少し痛みはあったが何かの攻撃を喰らわなくて済んだようだ。
「この役立たず、自分から攫ったくせに結局こうやって逃すのか?偽善にもほどがある」
(何を言ってるかが全く分からない、自分はこの短時間の間に襲撃され攫われまた殺されそうになってるのか?)
(まぁそうだわな)
(そんな軽いことじゃない!)
ライムがやっと魂の中で喋ってくれたが結局重要なことではない、こんなすぐに動き出す人生に追いついていけるほどの素質を持った人間じゃないことはわかるだろうな、もっと優しくしてほしい。
「下がってくださいエネス様!」
偵察兵がスナイパーを取り出してスコープを覗かずに弾を発射して命中した、その場に崩れ落ちるが999とムエルダーの頭の上に表示されたものが998になると傷は癒えた。
「これじゃ相性が悪い、どうかあなただけでも逃げてください!」
「逃げるって……くそっ!頑張ってください!」
林の中へ逃げ込み走り続けた、王族としてどうするべきか今世界はどうなっているのかをまず考えていた、だがもう力も出なくなりその場で倒れて気絶してしまった。
目を覚ますと自分はベットで眠っていたことに気づいた、ここは多分病院だろう。
「周波がないのか!?だが国民がこれを知れば、生きる屍にでもなんでもいいから動かすんだ!」
「あ、あの……?」
多分自分のことだろうと思い声をかけてみると突然涙を流して地面に倒れた、この医者はいったいどうしたのだろう?
「クビにならなくてすんだあぁぁぁ!!!」
「戦争中ですし、失敗したらスパイとして生首でしたね」
自分が何をしたか分からないが、この医者は僕を死なせてしまったら国からなんらかの罰を受けたいたのだろう、それならこの反応も頷ける。
「あぁすまないね、君は今ムエルダーという猟奇的な罪を犯しつづけた者に追われている状況なんだ」
「猟奇的?」
ぱっと見では確かにやばい人って感じはあったが、猟奇的な雰囲気は一切出ていなかった。
「と言っても彼は大悪魔の1人でね、暴食のムエルダーと呼ばれている、そんな彼は人の魂を能力で引き抜き武器にしたり、残った体は料理にして食べたり」
(やっぱり、僕は食べてしまったのか)
そこまで驚きはしなかったが誰かにバレれば宗教からの勧誘と、国に死罪人として扱われることには少し恐怖がある。
「食べたら宗教から勧誘来たり、死罪人として扱われるんでしたっけ?」
「みんなそうだったからね、まぁそろそろ潮時かな」
今までもこういう自分のような人間はいなかったが、数人はや肩から逃げ出したりして外に出ても結局信徒にさせられるか死ぬかのどちらかしかない。
つまり国は今戦争中なのでさらに警戒心も高まり、自分が王族であろうと執行部の人間たちからは逃げることもできないし宗教から逃げることもできない。
すると天井が突き破られると共に迷彩能力の者達が突如と現れる、皆この国の特殊部隊員だ。
「離れて!」
皆がライフルを手に持っているのをみてエネスは医者を突き飛ばし、自分は容赦なく撃たれるも死ぬことはなかった。
「ふ、不死だ、計画外だが高位脅威目標に変更だ」
1人がそういうと何かに体が包まれていく、きっと封印魔法だろう。
今更だが自分は不死の能力なので国に見つかれば収容されるのが決まり、まぁ大罪の加護なんて持っていれば当たり前すぎるだろう。
「うっ、なんだよ!」
封印されたかと思っていたがそれは転移魔法で、死罪を超えたものが強制的に向かわせられる地獄だった。
「……」
声にならない声を出しながら寝転んだ、能力を手にしてから周りがどんどん壊れていくし自分は騙されて殺されるしで、いったい何をどうすれば自分の正解に辿り着くのだろうか。
血だけがついた服をグショグショと音を鳴らして地面を歩く、だが力がなくなりかけて麻痺してきた時近くに楽しそうに1人で話す女性がいた。
「……」
今気づいたわけでもないがもしかしたら本当の人間は自分だけかもしれないなと、子供らしいことを考えながらも無視して歩き続けた。
「人だ!人だ!」
女性はどんどん自分に近づいてきてわかったことがある、絶世の美女だということに。
だが狂っているのに間違いはないだろうと解釈して、力を振り絞り全力で逃げた。
だがそう長くも持たなくなり倒れてしまった。
「起きないと顔面に水ぶっかけるぞー」
まずここが誰かの家で自分がベットの上にいることを理解した、疲れ果てていたが目をゆっくり開けるとそこには初めて会った時のライムと、さっきの狂人が笑顔で自分を覗いていた。
「!?」
ベットから逃げるように飛び上がるがライムに全力で押さえつけられまず話を聞けと言われた。
「お前は今でも人が好きか?」
「当たり前でしょ」
「この子に現世は向いてないよ!絶対行かせたらダメ!あなたも見てたんでしょう!?」
「ダメだ、俺はこいつに幸せになってもらうんだ」
2人は意見が食い違っているのかもしれない、女の方は地獄に居させた方が楽だというがライムは現世で苦しくもなんとか幸せにやってもらいたいらしい、自分としては現世のがなじみもあるしそっちのがいい。
「そもそも地獄から出れますかね?」
「そりゃ特殊部隊員が使えて俺が使えないわけないだろ、いつだって行かせてやれる」
「行かせたかったなら無理やり行かさられたじゃん、本当はエネスが痛い目見るの嫌なだけの臆病者だよ」
いつでもエネスを現世に戻せただろうな戻さなかったのは臆病者と言われる、それには理由もあるだろうからよけいに痛いところを突かれたようだ。
「一応本人の許可を取ってだな!」
「あなた、そんな人じゃないでしょ?」
「まぁ、僕が現世に行きたいんで……」
2人は少し驚いた顔をして下を向いていた、女の方はともかくライムはなぜそんな顔をしているのだ?
「そうか、ならここに入れ」
ゲートが突如として現れ、現世に行きたいと言っていなかったのに女の方が先に入ろうとしたがなぜか手がゲートをすり抜けて変化がない。
「使えないじゃん!」
「あれ?おかしいな……エネス、手を入れてみてくれないか?」
エネスが手を入れるとちゃんと現世に行けた、ライムも手を入れたが透けてしまう。
「何をどうしろってんだ!」
「僕だけじゃ心細いし、何か思い当たることはありますか?」
ライムが少し考えてみたが全く思いつかないようだ。
「さっぱり分からん!」
「エネスはさておき、あなたはどう来たの?」
「そりゃエネスの魂にいたし、あぁ!そういうことか!」
やっと現世に行けない理由が分かったらしい、強制的にここへ転移させられた時ライムはエネスの魂の中にいた、つまり2人は魂の中に入っていれば行ったり来たりする事が可能だと。
「魂の中にいれば俺たちはエネスとして判定されるから現世に帰れるのか!」
「たち?女の人も現世に行きたいの?」
「当たり前よ!私だって久しぶりに行ってみたいもの!」
正直初めて会った時の狂人っぷりは少し怖いし、名前すらも知らない人を魂の中に入れるのは申し訳ないというかなにか違う気がする。
(まぁ、可愛いし害もないはずだからいっか)
「じゃあいいですよ、名前は?」
「フリティ・ソニング!名前も教えたんだしさっさと魂に入れてよー」
「でも……まぁ、ライムの時もこうだったしいいよ」
瞬きもしていないのに2人は突如として目の前から消えて焦っていたが、ちゃんと脳内で2人の声が聞こえた。
「ねぇ、このゲートはどこに繋がってるの?」
(さぁ?ドラゴンの巣だったりして)
(縁起でもないこと言うな、可哀想でしょ)
ゲートの中に足を踏み入れたとても地面は柔らかく冷たい屋内かもしれないと細心の注意を払い、どんどん奥へと入っていく。
街並みは和風でもしかすると崇央教の本施設がある国かもしれないと街を歩き続けると、人々の視線が痛くまるで自分を蔑むかのような目をして、悪口ばかり垂れていた。
(ここは、まさか僕の兄を殺した国じゃ……)
(そうらしいな)
やはりここは自分の父がずっと支えてきた国の一つで、名前を詩痔九。
なぜ裏切られたのかは分かりきったことであった、自国は宗教戦争も起きやすく国としての弱さも原因である、だがエネスはまだ6歳なのであまりそこらへんのことはよく分からない。
(視線が痛々しいな、目指す場所もないだろうし俺が先導してやるよ)
魂の中から外に現れたライムはなぜか手に刃を持っていたので周囲は大騒ぎで、結局兵士が駆けつける始末だ。
「何が先導ですか!」
「誤算誤算……」
(旅の終わり早すぎよ!)
エネスを持ち上げ必死に逃げるが、結局兵士に囲まれてしまった。
「どうする?」
「俺は人のことは殺さないんでね」
兵士達が目の前からいつのまにか消えていた、その隙に路地裏へと逃げてなんとか撒く?ことはできた。
「ち、ちなみにさ、僕はどこに向かえばいい?」
「そうだなー……どう転んでもお前は報われないだろうし、リンワットに行ってみるか」
「夢を見ることができると言われるあそこですか?」
(無理でしょ?戦争中で金もないし、そもそもエネスは指名手配されてると思うよ?)
リンワットとは何千年か前に1人の少年が勇者となり幻術を極めようと研究していた時、たまたま緜の中に新たな印を刻んだら構築可能な夢の世界に入れた。
それを国に教えたらその緜は大量生産され、今ではリンワットのみで限定販売されているという希少な夢緜の国。
だがエネスは世界が敵であり条件が不利すぎる人生なので、行くのは困難と思われる。
「無理と言うけど、僕はどれだけ小さな希望でも掴むような人間だ!きっと、いけるはずだ」
「その前に目標が変わらないといいな」




