誤りの森
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森の中は、想像以上に静かだった。
木々の葉は淡く光り、細く伸びる幹はくねりながら天へと伸びている。薄緑色の靄が立ち込め、空も見えない。湿った土の匂いが鼻をついた。
俺は、一歩ずつ慎重に進みながら、考えていた。
(結局……アフロディオンの言う通り、仲間の姿はどこにも見えない)
独りきりでのダンジョン探索は、死霊の寝床以来かもしれない。あのときよりも力はついたけど、心細さは変わらない。
だが、しばらく進んだとき──ふいに視界の端に、人影が映った。
「……ん?」
気配を探る。茂みの先で魔物と戦っているのは、あの裸の美青年……アフロディオン?
(また出た……つーか、さっきあっちで見かけたばっかじゃなかったか?)
目を凝らす。美青年は魔物を殴り飛ばしていた。拳骨で、素手で。なんか…イメージと違うなぁ…。
そして別の場所でも、また別のアフロディオンの姿が見えた。
(……は?)
俺の思考がこんがらがる。こっちでは魔物に魔法を撃ち、あっちでは木の上から魔物を観察している。どれもアフロディオンに見える。
(なんだこれ、分身? いや、違うな。気配が全部違う。全員……別の個体だ)
それぞれがまるで別の人物のように、違う動き、違う癖で行動している。
それでも、見える姿は全員アフロディオン。
(……気持ち悪ぃ)
俺は頭を振って雑念を払い、進むことに集中する。
この森は、幻術か何かで“何か”を仕掛けてきている。それだけは確かだ。
それにしても……
「自分の森を自分の姿で埋め尽くすって…どんな趣味してんだアイツ…。」
軽口を叩きながら、気配を察知する。前方から魔物の気配。1体、いや2体か。
(よし、気を引き締めろ……!)
――――――――――
【スキル発動:《ダークボール(Lv7)》】
【MP:93 → 90】
――――――――――
手のひらに黒い魔弾を生み出し、飛び出してきた魔物に向けて撃ち込む。
ボゴン、と鈍い音を立てて命中。飛び出してきた猪のような魔物が吹き飛んだ。
2体目が俺の背後を取ろうと駆け抜け──
―――――――――― 【スキル発動:《影移動》】 【MP:90 → 82】 ――――――――――
瞬時に背後へ回り込んで、至近距離からダークボールを叩き込む。
―――――――――― 【スキル発動:《ダークボール(Lv7)》】 【MP:82 → 79】 ――――――――――
2体の魔物は転がり、地に沈んだ。
「ふぅ……やっぱ、ソロは神経使うな」
汗を拭いながら、また一歩、奥へと進んだ。
それにしても。
時折ちらりと視界の端に現れる、美青年たち。
どこか、見覚えのある仕草や動き……でも誰なのかは、思い出せない。
奇妙な不安を胸に抱えながら、俺は《踊り子の泉》を目指して進んでいく。
──つづく──
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