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異世界転「生」できませんでした。-俺YOEEEけどたくましく生きて行きます。-  作者: 六六-B
賢者の書房編

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脱げと?

ブックマーク、レビューとかしていただけるとやる気に繋がります!本当にお願いします!やる気にね、繋がるんですよ!やる気はやっぱね、出たほうがいいですからね!ぜひね!お願いしますね!!

挿絵(By みてみん)


 アセノポリスの街並みは、石畳と高いアーチが連なる美しい造りだった。


 通行人の多くは学者のような雰囲気で、本を小脇に抱えていたり、路端で難しそうな議論を交わしていたりする。剣や鎧を装備した者はほとんど見当たらず、全身鎧姿のリーゼロッテはどうにも目立っていた。


 「……さて、と。無事に入れたのはいいけど」


 俺は兜の中から外を覗いた。


 こんな人通りの多い都市の中を、幽霊と首無し鎧が堂々と歩いてたらすぐにバレる。だから俺は今もリーゼロッテの中に隠れている。


 「さすがにこのままずっと街中を探索するのは危ないね」


 リーゼロッテの声が響く。


 「うん。目立つし、いつ誰に正体がバレるかわからないからな」


 そんなわけで、俺たちは寄り道せずアセノポリスの中心部にある《知恵の塔》を目指すことにした。


 そこはこの街の象徴ともいえる巨大な図書館だ。


 リーゼロッテの話では、《賢者の書房》へ通じる入り口がこの知恵の塔にあるらしい。


 「ふぅ……ようやく着いたな」


 見上げれば、白亜の塔が空に突き刺さるようにそびえ立っていた。


 「よし、じゃあ入るか……って、おい」


 入り口に近づこうとした瞬間、俺たちの前に立ちはだかったのは、無愛想な顔をした守衛だった。


 いきなり止められたので兜が滑り落ちそうになる。慌ててガシッと兜を掴む。


 「……失礼ですが、そちらの方」


 「はいはい、分かってるってば。ニンゲン、ニンゲン。ちゃんとした人間だから通してちょうだい」


 リーゼロッテがうんざりした声で言い放つ。


 守衛が困惑する。


 「え? いや、人間かどうかじゃなくて……ここ、知恵の塔では、武装した状態での入館は禁止なんです」


 ……詰んだ。


 「はいぃ!? てことは、鎧着てちゃダメってこと!?」


 リーゼロッテがテンパる。


 「え、ええ……ですので一旦鎧を脱いでもらって……」


 急なオーバーリアクションに守衛はさらに困惑する。


 「じゃ、じゃじゃじゃあ、私に? 鎧を脱げと!? あ、アンタなに言ってるか分かってるの!?」


 ダメだ、リーゼロッテが完全にパニック状態だ。コイツ意外とすぐテンパるんだよな。


 「とにかく!鎧を着て入館することは禁じられております!お引き取りください!」


 守衛には半ば強引に追い返された。


 すごすごと引き下がりながら俺たちは決心した。


 「……夜に忍び込むか」


 「うん、やるしかないね」


 「俺たちのこの見た目……ちょっとは役に立つかもな」


 夜の帳が街に落ちる頃。


 俺とリーゼロッテは、知恵の塔の裏手で作戦会議を始めた。


 「どう? 俺が《祟り》で守衛の気を散らして、その隙にリーゼロッテが……」


 「うん、それで行こう。恐怖と混乱。得意分野だ」


 月明かりの下、静かに笑みを浮かべ、たように見えるリーゼロッテ。


 こうして、《知恵の塔》への潜入作戦が始まろうとしていた。


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