脱げと?
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アセノポリスの街並みは、石畳と高いアーチが連なる美しい造りだった。
通行人の多くは学者のような雰囲気で、本を小脇に抱えていたり、路端で難しそうな議論を交わしていたりする。剣や鎧を装備した者はほとんど見当たらず、全身鎧姿のリーゼロッテはどうにも目立っていた。
「……さて、と。無事に入れたのはいいけど」
俺は兜の中から外を覗いた。
こんな人通りの多い都市の中を、幽霊と首無し鎧が堂々と歩いてたらすぐにバレる。だから俺は今もリーゼロッテの中に隠れている。
「さすがにこのままずっと街中を探索するのは危ないね」
リーゼロッテの声が響く。
「うん。目立つし、いつ誰に正体がバレるかわからないからな」
そんなわけで、俺たちは寄り道せずアセノポリスの中心部にある《知恵の塔》を目指すことにした。
そこはこの街の象徴ともいえる巨大な図書館だ。
リーゼロッテの話では、《賢者の書房》へ通じる入り口がこの知恵の塔にあるらしい。
「ふぅ……ようやく着いたな」
見上げれば、白亜の塔が空に突き刺さるようにそびえ立っていた。
「よし、じゃあ入るか……って、おい」
入り口に近づこうとした瞬間、俺たちの前に立ちはだかったのは、無愛想な顔をした守衛だった。
いきなり止められたので兜が滑り落ちそうになる。慌ててガシッと兜を掴む。
「……失礼ですが、そちらの方」
「はいはい、分かってるってば。ニンゲン、ニンゲン。ちゃんとした人間だから通してちょうだい」
リーゼロッテがうんざりした声で言い放つ。
守衛が困惑する。
「え? いや、人間かどうかじゃなくて……ここ、知恵の塔では、武装した状態での入館は禁止なんです」
……詰んだ。
「はいぃ!? てことは、鎧着てちゃダメってこと!?」
リーゼロッテがテンパる。
「え、ええ……ですので一旦鎧を脱いでもらって……」
急なオーバーリアクションに守衛はさらに困惑する。
「じゃ、じゃじゃじゃあ、私に? 鎧を脱げと!? あ、アンタなに言ってるか分かってるの!?」
ダメだ、リーゼロッテが完全にパニック状態だ。コイツ意外とすぐテンパるんだよな。
「とにかく!鎧を着て入館することは禁じられております!お引き取りください!」
守衛には半ば強引に追い返された。
すごすごと引き下がりながら俺たちは決心した。
「……夜に忍び込むか」
「うん、やるしかないね」
「俺たちのこの見た目……ちょっとは役に立つかもな」
夜の帳が街に落ちる頃。
俺とリーゼロッテは、知恵の塔の裏手で作戦会議を始めた。
「どう? 俺が《祟り》で守衛の気を散らして、その隙にリーゼロッテが……」
「うん、それで行こう。恐怖と混乱。得意分野だ」
月明かりの下、静かに笑みを浮かべ、たように見えるリーゼロッテ。
こうして、《知恵の塔》への潜入作戦が始まろうとしていた。
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