荒野にて②
さて、今回から新章賢者の書房編が始まります!
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ギラついた陽光が照りつける荒野を、俺とリーゼロッテは歩いていた。
目指すのは、古代都市アセノポリス。次なる英雄の霊廟──《賢者の書房》がそこにあるらしい。
「……それにしても、ずいぶんと殺風景な道だな。影も薄いし、隠れる場所もねぇ」
空気は乾いていて、風の音ばかりが耳に残る。俺たちの姿も、どう見ても旅人って感じじゃない。
白い幽霊の俺と、首のない鎧の女戦士。どこからどう見ても人間じゃねえ。
「街に入る前に……何かしら考えないといけないね」
リーゼロッテもつぶやく。擬態の手段を講じないと、門前払いどころか討伐対象だ。
そんな話をしていると──
「おい、待ちなっ!」
乾いた声とともに、崖の上から現れる数人の男たち。鎧もまばらで、顔には布を巻いている。
野盗──だな。
「ほう、こんな格好で旅か。道理で目立つわけだ」
「面白ぇ。こいつら人間か? いや、どう見ても魔物だな?」
最初は笑っていた野盗たちだったが、すぐに本性を現した。
「魔物だろうが関係ねえ。持ち物さえ手に入れば──殺っても問題ねぇ!」
「人間でも魔物でも見境ねえ連中だな……」
俺が呟くと同時に、野盗たちが一斉に襲いかかってきた!
「リーゼロッテ、右から二人! 俺が先に撒く!」
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【スキル発動:《ダークボール(Lv7)》】
【MP:93 → 90】
――――――――――
黒い球体を地面に放つ。狙いは“置き玉”──敵の足元を狙わせて回避運動を誘導する。
予想通り、野盗の一人が飛び退いた先に、リーゼロッテの鉄拳が突き刺さる!
「どぉらぁッ!!」
ガギィン!
まるで鉄塊に潰されたような音とともに、男が地面に沈む。
その隙に、もう一人が背後から斬りかかるが──
リーゼロッテはそれを読み切っていた。くるりと身を翻し、片腕で剣を受け止め、肘鉄で喉元を撃ち抜く。
「ぉぐぅっ──」
「まだ来るよ!」
俺の声に応じて、さらに《ダークボール》を発射。
――――――――――
【スキル発動:《ダークボール(Lv7)》×2】
【MP:90 → 84】
――――――――――
一発は地面に着弾、土煙を巻き上げ、もう一発は真正面の男の顔面に直撃。
悲鳴をあげて後ろに吹っ飛ぶ。残り二人が慌てて散開するも、すでに勝負は見えていた。
「リーゼロッテ、左を頼む!」
「了解!」
突進してきた最後の男を、リーゼロッテが受け止める。そして、渾身の前蹴り。
バシュッと腹部に風圧が走り、男が後方に転がって木に激突した。
「……ふぅ」
一息つく俺の隣で、リーゼロッテも拳を下ろす。
「やれやれ。せっかく静かに旅ができると思ったのに」
「うん。まぁ、こんな見た目じゃ目立つのも仕方ないか」
俺は改めて、自分の白く透けた指先を見つめた。
「街に入る前に、見た目をなんとかしないとね」
「そうだな……何か考えるか」
さて、今回から新章賢者の書房編が始まります!
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