悲しむジェンキンス
ブックマーク、レビューとかしていただけるとやる気に繋がります!本当にお願いします!やる気にね、繋がるんですよ!やる気はやっぱね、出たほうがいいですからね!ぜひね!お願いしますね!!
足音はない。空気の振動もない。
だが、確かに“存在”がこちらに向かっているのを感じる。
祭壇の前で膝を抱えて泣いていた男は、ゆらりと顔を上げると、無言のまま立ち上がった。
痩せた身体に、白いシャツと茶色いズボン。どこにでもいそうな、普通の人間の幽霊。
だがその目は、真っ赤に染まっていた。
「——ッ!」
無言の怒気が空間を震わせた。
俺は即座に《影移動》を起動。ジェンキンスの背後へとすり抜ける。
MP -8
MP:32/40
背後に現れた俺は、ダークボールを発射。
MP -5
MP:27/40
暗くにじんだ球体がゆっくりと飛んでいく。命中。
ジェンキンスの身体が揺らぐが、動きは止まらない。観察スキルを起動。
⸻
【観察】
名前:悲しむジェンキンス
種族:レイス
レベル:??
HP:???→???(ダメージ小)
スキル:咆哮(確認済)
⸻
「あれ……? ちょっとしか減ってない?」
手応えが薄い。俺は眉を寄せた。
しかし、ジェンキンスの身体から、黒い煙のようなものが少し立ち上っている。
……あれは、《祟り》の反応だ。
「……こいつ、祟りが効いてる……?」
気づいた瞬間、ジェンキンスが振り返る。目が合う。
その口が、カッと開いた。
「うおっ!」
咄嗟に逃げようとした瞬間、叫びとともに広がる霊気の奔流——咆哮。
かすっただけだが、体がぶれる。
HP -6
HP:6/12
「まずい……っ」
再び《影移動》。今度は完全に後ろへ。
そして近距離で《祟り》を起動。体表から黒い瘴気が溶け出し、ジェンキンスにまとわりつく。
MP -2
MP:25/40
ジェンキンスの身体が震え、動きが鈍る。
やはりこの男は、意識を持っているアンデッド。祟りが通じる。
「……勝てる!」
ジェンキンスが再び前方へ咆哮を放つ。
「読めてるよ!」
《影移動》!
MP -8
MP:17/40
背後に回り、さらに《祟り》を重ねる。
MP -2
MP:15/40
ジェンキンスの姿勢が揺らぐ。まっすぐ立っていられないほどに。
「はぁ、はぁ……もう一発……!」
《影移動》!
MP -8
MP:7/40
そして——最後の《祟り》!
MP -2
MP:5/40
じわじわと、白いシャツが焦げるように黒く染まっていく。
その場にしゃがみこむジェンキンスの肩が震える。
「……来てくれたんだね、お兄ちゃん……」
低く、震える声。
そのまま、男の身体はふわりと消え、空気中に光の粒が舞う。
⸻
【経験値を得ました】
【現在のレベル:4】
【HP:18/18】
【MP:49/49】
【スキル《観察》のレベルが上がりました】
【観察Lv3】——対象のMPを確認できるようになり、保持スキルを2つまで確認可能になりました。
⸻
「……終わった、のか?」
俺は、ふわふわと浮かびながら、静かになった祭壇の間を見渡した。
彼が最後に言った“お兄ちゃん”という言葉。
それが誰を指すのか……まだ、分からない。
でも、それを知る時が、きっと来る。
——そして、俺もまた一歩前に進んだのだった。
ブックマーク、レビューとかしていただけるとやる気に繋がります!本当にお願いします!やる気にね、繋がるんですよ!やる気はやっぱね、出たほうがいいですからね!ぜひね!お願いしますね!!




