表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/79

再戦・下剋上

ブックマーク、レビューとかしていただけるとやる気に繋がります!本当にお願いします!やる気にね、繋がるんですよ!やる気はやっぱね、出たほうがいいですからね!ぜひね!お願いしますね!!


ゴーストとの再戦。


それは、俺にとって“挑戦”であり、“検証”だった。


「……さて、やってみるか」


俺はダンジョンの中層、死霊の寝床の第2階層をそろりと進み、

先日出会ったあの――背後にワープしてくるゴーストの姿を探す。


──いた。


奥の影の中、青白くぼんやりと光る、あの「手が浮いてる火の玉」だ。

あいつは俺とは違い、すっと空気を切り裂くような動きをする。


けど、もう逃げるだけの俺じゃない。


俺には《ダークボール》がある。


「……置いてやろう。アイツの来る場所に、ゆっくりと。」


俺は、通路の横の陰に、

ノロノロと飛ぶ闇の玉をひとつ――《ダークボール》を放った。


目にも止まらぬ速さ、とは程遠い。

まるで“水中を泳ぐ泡”のような、のっそりとした弾道。


けど、それがいい。


「さて……おいで。背後に“ワープ”してくるんだろ?」


あえて真正面から飛びかかる。

わざとらしいほどに、わざと隙を見せて――

その一瞬。


──ヒュッ!


「きたッッ!!」


視界の端で、青白い光が背後に揺れた!


瞬間、俺の意識は振り返るより先に、

あの《ダークボール》の存在を感じた。


バンッ!!


闇の玉が、真後ろにワープしてきたゴーストに直撃。


──ジィィィッ……!


まるで魂を焦がすような音が空間に響き、

ゴーストの動きが一瞬、止まった。


「効いた……!」


ダメージは、大きくはない。

だけど、確かに“霊体に通る魔法攻撃”だ。

そして何より、あのゴーストの動きが鈍った。


「いける……いけるぞ、これ……!」


俺はすぐさま距離を取りながら、MPを確認する。

ダークボールの消費はMP5、まだ余裕はある。


次の弾を――出す!


そしてまた、奴がワープしてくる“予測地点”に、

ノロノロと弾を漂わせる。


これまでだったら逃げるしかなかった相手に、

俺は“罠を置く”という発想で戦っている。


なんだよ、これ。

めちゃくちゃ地味だけど――俺っぽい戦い方だな!



ゴーストが再度、背後にワープしてきた。


──バン!


またも直撃。


──ジィィィ……!


ゴーストは微かに呻いたような音を残しながら、

ふらふらと後退し……やがて、消えた。


【経験値を得ました】

【スキル《観察》の熟練度が上昇しています】


「やった……倒した……!」


ただし、油断はしない。まだ何かが来るかもしれない。


……けど。


ゴーストがいた場所に、ふわりと残されたものがあった。


それは、“青白い霊魂のかけら”のようなものだった。

俺は自然と、その霊魂に引き寄せられていく――


スゥ……


霊魂は俺の中に吸い込まれた。


──その瞬間。


身体の中で、“何かが響いた”ような感覚があった。


「これって……もしかして……」


ゴーストを倒して、霊魂を吸収した。

俺と同種の霊体から、何かを得た気がする。


ゴブリンとホブゴブリンのように、

ウィル・オー・ザ・ウィスプとゴーストも“上下の関係”なんだとしたら……


「……俺も、進化できるのか……?」


そう思った時、背筋を通るものがあった。


“成長していく”希望と、

“その先に何が待っているのか”という、漠然とした不安と――


俺は火の玉のまま、

ふわりとその場を漂いながら、静かに息を吐いた(※息してないけどな!)。



つづく。


ブックマーク、レビューとかしていただけるとやる気に繋がります!本当にお願いします!やる気にね、繋がるんですよ!やる気はやっぱね、出たほうがいいですからね!ぜひね!お願いしますね!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ