両目
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「両目?」
リーゼロッテが顔を、というか首から上のない肩を、こちらに向けた。
「ソウルタッチで見えた。あの眼窩の奥にある光、あれが核だ」
「あそこに直接ソウルタッチを叩き込めば——」
「大ダメージを与えられるはずだ」
問題は、どうやって近づくかだった。
スカルナイトは十五メートルの巨体だ。眼窩は遥か頭上にある。しかも騎馬の機動力で常に動いている。生半可な接近では、剣の射程に入って終わりだ。
「隙を作るしかないな」
俺はニッグを見た。
「ニッグ、もう一発、撃てるか?」
ニッグが、わずかに頷いた。剣を握り直す。
「あれを撃って、スカルナイトに防御させる。その隙に俺が影移動で接近、ソウルタッチを目に叩き込む」
「……いいな?」
ニッグが剣を構え直した。長剣が、また白く光り始めた。
「行くぞ!」
スカルナイトが旋回して、こちらに向かってきた。
「グ……セ、イン、ト……スラッシュ……!!」
ニッグが、白い斬撃を放った。
スカルナイトが剣を構えて受ける——その瞬間、巨体が止まった。
(今だ!)
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【スキル発動:《影移動》】
【MP:34 → 24】
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影に溶けて、一気にスカルナイトの頭上まで飛んだ。
兜の真横、右の眼窩が——俺の眼前にあった。
中で、白い光が脈打っている。
「もらった!」
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【スキル発動:《ソウルタッチ》】
【MP:24 → 4】
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白いオーラを纏った手を、眼窩の奥に突っ込んだ。
光を、掴んだ。
スカルナイトが——咆哮を上げた。
声というより、空気そのものが震えるような衝撃だった。湖面が波立つ。木々が揺れる。
俺は核を握り潰した。白い光が、霧散する。同時に、手のひらから——大量のMPが流れ込んできた。
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【MP回復:+55】
【MP:4 → 59】
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(やっぱりこいつ、核が大きい——!)
予想以上の回復量だった。ユニーク個体の核は、それだけ濃密ということなのだろう。
スカルナイトの咆哮の衝撃で、俺は弾き飛ばされて湖畔の石畳に叩きつけられた。霊体だから痛みはない。しかし、感覚はあった。
スカルナイトを見上げた。
右の眼窩から、光が消えていた。
空っぽの暗い穴が、そこにあった。
「やった……!」
しかし、喜ぶ間もなかった。
スカルナイトが、剣を構えた。
残された左の眼窩——そこに残った白い光を、兜の影で深く隠すように体を捻った。剣を顔の前に構えて、左目を守る姿勢を取った。
そして、馬を後退させた。
距離を取った。
「……守りに入った」
リーゼロッテが呟いた。
スカルナイトは、もう正面からは突っ込んでこなかった。湖畔を大きく回りながら、左目を絶対に晒さないように立ち回り続けた。馬の機動力で、距離を保つ。近づこうとすれば、騎馬の速度で離れる。
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【執念深きトオル】
Lv:20
HP:52/60
MP:59/120
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「MP、いくらかは戻った。でも影移動を連発できるほどじゃない」
「私もスタンインパクト一発分くらい」
「ニッグは?」
ニッグは何も言わなかったが、剣の柄を一度叩いた。まだ動ける、ということだろう。
スカルナイトが湖畔を悠々と回り続けている。左目を隠したまま。明らかに、こちらが消耗するのを待っている。
「……このままじゃジリ貧だ」
俺は呟いた。
馬の機動力が厄介だった。あれがある限り、こちらは近づけない。ソウルタッチで目を狙うどころか、距離を詰めることさえできない。
「馬から落とすしかないな」
「うん」
リーゼロッテが頷いた。
「あの馬さえなんとかすれば、機動力は失われる」
「リズ、スタンインパクトで落馬させられるか」
「タイミング次第。でも、やってみる」
「落としたら、ニッグが馬を斬る。そうすれば騎士単体になる」
ニッグが頷いた。剣を構え直す。
湖畔を回るスカルナイトを、三人で見据えた。
月明かりが、冷たく湖面を照らしていた。
──つづく──
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