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神様遊戯世界  作者: 吉壱
2/12

二話

 視界が明るくなった後しばらくすると僕は見知らぬ大地に立っていた。ここが降り立つ場所に決めた大陸だろうと思うが人っ子一人いない。大陸には人間が生活しているという説明は何だったのか。



 僕は辺りを見渡す。本当に何も無い。草木は生えておらず川も無い。大地がただあるだけで岩も無い。おまけに他のプレイヤーも見当たらない。僕はゲーム開始早々ボッチだった。というかゲームによくあるチュートリアルは?何から始めていいか分からないのだが。



 そんな事もあり僕はすっかり意気消沈してしまった。それでも僕は気を取り直してゲームを進める事にする。まずはステータスの確認からだ。僕はステータス画面を開こうとする。しかしやり方が分からない。視界の隅にも何も無い。こういうのは大体視界の隅に体力バーなどの簡易なステータスが表示されているものだと思うのだが。



 チュートリアルが無い事がここまで不便だとは思わなかった。普段するゲームではチュートリアルはさっさと終わって欲しいと思っていたが、無いならないで必要と思うとは。



 だが困った。これだと何も分からない。初期装備は目に見えるいま着ている服しか無い。それもどのような性能をしているかもさっぱり分からない。見た目は弥生時代の服装といったとこだが、キャラクリでも装備品を選択するとか無かったと思う。これはこれで神様らしくて良いが何故か紫色なのだが。装飾品はしめ縄みたいなものが所々あるぐらい。普通弥生時代の服装は白か稲穂みたいな色してないか?。これも完全にランダムで僕は服しか貰えなかったという事か。槍をくれよ槍を。というか僕の神器、あのどこで使うか分からない印鑑はどこに?手元に無いが。本当に使えない神器だなあの印鑑。



 僕はしょうがなく辺りを散策する事にした。何も無いから散策というかただの散歩だが。するとしばらく歩いていると視界の真ん中にチュートリアルを開始します と表示が出た。今更かよと思うがもしかしてその場から動いたのが良かったのか。今までその場に立ってただけだから何も起こらなかっただけだろうか?まぁチュートリアルを開始しよう。



 まずは自身のステータスを確認して下さい。ステータスはチュートリアル以降何処でも確認出来るようになります。そう言われたのでステータスを確認しようと思うと思うだけで視界にステータスが表示された。



 神名 天朝別夜(あまのあさことよる)


 種族 朝と夜の神様


 権能 光

    生命

    天界を統べる

    闇

    死

    冥界を統べる

    不壊


 装備


    頭 無し

    胴体 横幅衣

    腕 横幅衣

    足 横幅衣

    右手 無し

    左手 無し


 装飾品 しめ縄


 神器


    印鑑

    

    名無し



 これが今の僕のステータスだ。



 装飾品が何だこれ状態。しめ縄って何だ。何か特殊な能力があるのか?。装備品は初期装備感があるのは仕方ないが、武器を何も持って無いのは運悪すぎだろ。これもランダムなんだろうしな。このゲームランダム性高すぎてクソゲーだろ。運のいい奴はいい装備品や装飾品を身に着けているだろうし。あと神器もな。僕は印鑑だし。


 

 印鑑の名無しはキャラクリ時に自分で決めろといっていたからか。なんて名前にしようか。まぁ何の役に立つか分からないから適当に朝夜印(ちょうやいん)でいいか。朝と夜を入れておけばそれっぽくなるだろ。



 神器の名前を決めると次に進む。


 神体能力や権能そして神様としての格のレベル、装備品や装飾品などの数値的なステータスは基本的にマスクデータとなっております。確認出来る権能は勿論あります。神体能力や権能は使う程に上がる仕組みとなっております。神様としての格レベルは神様またはそれに近い存在を倒したり、人々に良い悪いはともかく認知されるたびに上がります。神様としての格が高いと死んで蘇るまでの時間が早くなったり、逆に格が低いと蘇るまでに時間がかかったり最悪蘇る事が出来ません。他にも色々影響があるので、神様としての格は序盤から上げておくと良いでしょう。



 ステータスの説明は以上です。次にフレンド機能、ギルド・クラン機能の説明に入ります。他の神様と神友になる事で神様通信と呼ばれるメッセージを送ったり貰ったり出来ます。これにより神友同士での秘密のやり取りが出来るようになります。



 ギルド・クラン機能はこの世界における一つの神話体系だと思って下さい。長たる主神がおりそこに様々な神様が属しているという事です。所謂多神教と言ったほうが分かりやすいでしょう。ギルド・クランに所属せずにソロで活動する神様は一神教と思って下さい。



 最後に掲示板機能です。この世界では神様掲示板と言った神様なら誰で書き込み、また書き込みを読む事が出来る物があります。此処では不特定の神様に見られる事になるので注意して書き込みをしましょう。ハンドルネームは書き込みをおこなった神様の種族が強制的に表示されます。



 以上でチュートリアルを終わります。ここから先は皆様の自由にお過ごし下さい。それでは皆様の献身に感謝を。



 そう説明があった後視界から説明文が消えて無くなった。しかもまた献身とか書いてあった。献身てなんだ本当に。



 装備品などの数値的なステータスが見られないのはだいぶ問題では?。初期装備の差を分からなくするためだろうか?僕は本当に低そうだし。



 まぁ悩んでも仕方ない。まずは人間を探して僕が神様だと言おうか。そうして僕は適当な方向に歩き始めた。

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