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始業式の日

やっべ~、いや、これはセーフ!セーフだろ!!と喧しい声を上げながら入ってきた生徒は、長身で足が長く、教室の電光が彼の白髪を美しく照らしている。ネクタイの色がαであることを確認した時、…彼がこちらに近づいてきた。

え!?、転校生!?俺 飾名透哉(かざなとうや)っ!よろしく!!、と、言いながら良すぎる顔がもうすぐそこまで近づいていた。

「わ、私…は、・・・」

と、慌てて言葉を話せずにいると、彼は黒板に書いてあった字を見て、 来桜ちゃんか!俺のことは透哉って呼んでくれていからね!、 などと勢いよく話され、等々赤面しそうだと思った時、 透哉、とりあえず座れば? という誰かの声はクラスメイトの声にかき消され、気になったものの声の主を探すことは出来なかった。


というようなハプニングもあったが、無事に初HRが終わり、緑色の髪をした子がツカツカと近付いてきた彼女は緑川結(みどりかわゆい) と言い、3年C組の学級委員だと言う。と同時に私の案内役も務めてくれるそうだ。かなり堅物な雰囲気が漂っているが大丈夫かな…

ですので、 本日の始業式が終わり次第、学園内部を案内させていただきます…、 と言いさっさといなくなってしまった。


どの学校でも始業式とはめんどくさいものだ。少し眠くなりながらも再び教室に戻ってきた私は隣の席に誰も居ない事が転校生のスクールライフとしてなってないな…と思いつつ、今日はこれで放課らしいので、緑川さんの校舎案内を待っていた。でもその視線の先は委員長ではなく、 飾名だった。自覚したら余計恥ずかしくなって机に顔を伏せた。


その時


転校生ちゃん寝てる?、やほ~ と、斜め前の席の子が話しかけてくれているのに気付き、寝てないっ!寝てないよっ!と弁解をして、彼女は自己紹介を始めた。

彼女はリボンの色的にβだ。彼女は砂陪百香(さべもか)と言い気さくで話しやすそうな雰囲気だ。仲良くしようと言ってくれたので勿論!と返した。このクラスのこと私が教えてあげよう!と言い、色々説明してくれた。

この学校は全ての第2性が在籍し、互いに普通の高校生として生活していること。高校に入学出来れば、とりあえず大学 は 入学できること など、 大体入学資料に書いてあった事だったが、突っ込まない事にした。クラスメイトについて聞きたいと言ったら彼女は嫌な顔ひとつせず、むしろ自信満々で話した。


緑川さんは学年で1番真面目で、βにもかかわらずこの学校に来た。βの偏差値70後半とかだったのに!!すごい!!


そしてもう1人の委員長、 雨取響(あまとりひびく)について説明してくれた。私みたいな人でも知っているほど有名なピアニスト 雨取晴(あまとりはる)を母親とし、父親は投資家らしい。故にボンボンって訳だ…彼の説明をしていると噂を聞きつけ彼が言った。わざわざ親のことについて話す必要は無いでしょ…と呆れた様子だったが、…彼はΩらしい…。自分との出来の違いに心底驚いてしまった、そしてさっき飾名に落ち着けと言ったのは彼だ…と思った。


そして1番聞きたかった飾名について聞いたら あーね と言い、何故か自慢げな顔で言った。彼は街を歩けばスカウトがかかるくらいにイケメンで、頭脳も普通、運動は得意、と非の打ち所がないヤツだよ、と言った。ただ一つだけ問題があって…と言いかけた時、


お待たせしてしまいすみません。そろそろ学校案内をしましょうか、と緑川さんが来たので私は飾名について最後まで聞くことが出来なかった。


百香は何を言いかけたんだろうか…そう思いつつ、緑川さんについていった。

第2話です!見てくれた人には永遠に感謝を。愛読してくれている方には何度生まれ変わっても幸運が訪れる事を祈ります。ちなみに緑川ちゃんは1年の時から学級委員をしています!頼れるリーダーです!

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