七話 始めたての冒険者は初めての依頼を受ける④「解析分析」(改良版)
改良版です!全然違くなったから見てください!
あと、次話はよるの7時くらいに予定です。
そして、ブックマーク9件、本当にありがとう!
【五層ダンジョン:四層目】
銀髪美少女?:1名
「アーシャ今、なんか言ったか?」
『え、何も言ってないけどどうかしたのかにゃ?』
「いや、何でもない......」
どういうことだ......?
本当にこの透明な箱に入っている裸の美少女が言ったのか......
いや、でも箱の中だぞ......もし喋ったとしても、聞こえるはずがない。
でも、確かに『助けて』って聞こえた.......
だめだ、意味がわからない......
『ねえ、グレン?ここは魔物もいないし、なんか不気味だからもう五層へ行かないかにゃ?』
「えっ......」
アーシャは震えた声でいった。
そう、怖がっているんだ、アーシャは......
その裏付ける証拠のように、手と足が震えている。
「俺もそうしたいんだけど......」
でも、本当に行ってしまっていいのだろうか?
目の前には、人が閉じ込められているんだぞ.......
近づきたくはないけれど、さすがに見捨てるのはいけない気がする。
なぜなら俺は、絶対にキラのようにはなりたくない......
『じゃあ、もう行こうにゃ』
「お、おい......」
アーシャは、無理やり俺の手を強く握って【五層】へ行こうとした。
「ち、ちょっとまっ......」
俺が、手を振り払おうとした瞬間だった。
「___お、ね、がい、みすて、ないで......」
小さな声だった。
目の前の箱の中の彼女が喋ったように聞こえたのだ......
『えっ......』
「「しゃべった!?」」
あ、ハモッた......
「ほら、聞こえただろ!」
『で、でもなんであそこから聞こえるのにゃ!?』
アーシャは、もう驚きすぎて涙目になってしまった。
まあそりゃあ、そうなるだろ。
なぜなら、この箱は完全密封......
この箱の中だったら、当然、息もできないわけない......
ましてや、喋るはずもない。
でも、まだ彼女は絶対にまだ生きている。
多分、これは彼女のユニークスキル......
でも、ユニークスキルは魔力の消費が激しい。
早く助けないと......
「アーシャも聞こえたならいい、彼女を助けるぞ」
『やだやだ、絶対ヤダなのにゃ!』
そして、彼女はその場にしゃがんでしまった。
なんで、アーシャはこんなにわがままなんだ......?
いや、怖がっているのか......
『だって、あの人、今でもやばい雰囲気まき散らしてるにゃよ!?』
「そんなの関係ない、助けるものには変わらないよ!」
そして、俺はアーシャを置いて箱に近づいた。
『ち、ちょっと置いてかないでよ』
ふっ、やっぱりついてきた。
アーシャって本当に怖がりなんだな。
『ほ、ほら、絶対やばいやつにゃ___ってなに、手で触っているのにゃ!?』
「解析するためだよ」
そして、俺は持っているユニークスキルの一つを使用することにした。
そうしないと、助けられないかもしれないからだ。
「解析解除」
これは、相手の全てを解析し、そのデータを使ってその者の全てを解除するスキルだ。
「解析完了、記憶も解析しますか?」
すると、頭の中で知らない女の声がした。
初めて使うスキルだから、少し戸惑った......
だけど、俺は迷わず答えた。
「YES」と......
すると、俺は箱の中に飲み込まれた。
そういえば、初めて人の記憶をみるな......
『え、グレン?何処行ったのにゃ!?』
♢♦♢
ここは.......
「___おい、イリシア、ここでお前を追放する」
「えっ......」
見渡す限り、ここはさっきのダンジョンだ。
だけど、妙に新しい。
そして、三人の冒険者が目の前にいる。
「何で、ですか?」
「それはな、お前が強すぎるだからだよ」
「でも、お願い、追放だけは__」
イリシア......
封印されていたあの銀髪美少女に似ている......
ということは、ここは本当に記憶の中みたいだ。
「でも残念、もう遅いわよ。私のユニークスキル『監獄』はもう発動したわ」
僧侶らしき者が、堂々と自分のユニークスキルについて語った。
ていうか、追放って......
なぜか、妙にイリシアっていう人に同情できるな......
「やだ、お願い、まだ私にはやること____っ!?」
その瞬間、イリシアを冒険者仲間?らしき者が殴り始めた。
「お前みたいなやつが、のうのうとしゃべるんじゃねえよw」
「や、やめ、、」
さすがに、これはやりすぎだろ......
本当は、止めたいのに言えない。口が封じられている......
そして、イリシアという人は段々と透明なものに覆われていく。
なんで、強いがためにこんなはめになってしまっているんだ......
「お、お願い、た、すけ......」
「うるせえよ」
「で、でもあのひとが、絶対に......」
そして、突然と見たい映画がプツリと切れたように記憶の解析が終了した。
~~~~~~~~
目覚めると、元通り、ダンジョンの四層に戻っていた。
『ど、何処行ってたのにゃ!?』
「ちょっと、スキルで彼女の記憶を見ただけ」
『そ、そんなのスキルを持ってたのかにゃ!?』
どうやら、俺の持っているユニークスキルをまだ知らなかったらしい。
まあ、それもそうだ。だって、明かしたことも言ったこともないのだから。
「だけど、とにかく扱いがひどかったな。でも、やっぱり箱に閉じ込められている彼女は悪い人じゃなかったぽいよ」
俺が追放された理由は、足手まといという理由だけだった。
しかも、封印まではされていない......
本当に、可哀想だな......
でも俺は、彼女が閉じ込められていた理由を知ることができた。
やっぱり、逃げるなんてことはしなくてよかった。
『でも、そこから出すことはできるのにゃ?』
アーシャは、不思議そうな顔をしながら訪ねてきた。
まあ、当然俺のユニークスキルを知らないからだ。
「俺のユニークスキルは、解析するだけじゃないんだ」
『えっ......』
「あいにく、もう解析は済んだ」
そして、俺は手に触れていた箱に向けてこういった。
「解除」
その瞬間、彼女を閉じ込めていた箱は、灰になっていった。
やっぱり、俺のユニークスキルって意味不明なものばっかりだな......
そして数秒後、一瞬で彼女を覆っていた箱はすべてなくなった。
すると、すぐに彼女は目を覚ました......
そして、小さな声でこういった。
____「や、やはり来てくれたのね、グレン様!」
「えっ......!?」
見覚えのない裸の美少女に言われましても......
ブックマーク7件本当にありがとうございます。
そして、良いね8件も来ていて本当にうれしいです。
ましてや、ポイントが15ポイントもいきなり入ってるなんて嬉しすぎる。
感想、レビュー書いてくれた人たち。本当に感謝しかないです。




