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五話 始めたての冒険者は初めての依頼を受ける②

夜ぐらいに、また出します。

ブックマーク4件、レビュー2件ありがとうございます。




_____ここが、バレッド森か......


 ようやく、ついたものの......

 

 今って昼間だよな。なんでこんなに薄暗いんだ?

 霧がかかっているのか、あまり周りが良く見えない。

 強いて見えるとすれば、かすかにある道と不気味な木だ。


 なんか、寒気もしてきたな。


 あ、そして、こいつはというと__

 

『うぅ、ヘビとかでにゃいよね......』

 

 今、アーシャは俺に必死にしがみつき、少し震えた声でつぶやいる。


「うん、多分、出ないと思う......」


 少し前に言った冗談が、まだアーシャの頭の中に残っているのか未だに俺のそばをずっと離れてくれない。 

 はあ、これは一度誤ったほうが良いのかな......

 どうしたもんか......


「おっと、と......」


 突然、アーシャが俺の服を横にひぱってきて、転びそうになった......


「急にどうしたんだ?もしかして、まだ拗ねてるのか?アーシャ」

 

『ん?あ、あれは、何かにゃ?』


 すると、アーシャは、少し震えた声をしながらもどこかを指さした。


「えっ?」


 俺は、反射的にアーシャが指さした方向を見つめた。

 すると、そこには草に覆われた古い建物?みたいなのがあった。


「なに、あれ?」


『グレン、ちょっと行ってみにゃい?』


「えっ、ちょっ......」

 

 そうして、アーシャは俺の服を引っ張りながらその建物に近づいた。

 

「ピピピピ_______」


「ん......?」


 建物に近づくと、カードから目覚まし時計のような音が聞こえてきた。


「ピピピピ___!」


 しかも、建物に近づくにつれ音を増している。

 これは、多分.....

 

『ねえ、これってもしかして......』


「ああ、たぶんな......」


 多分、アーシャも感づいているのだろう。

 どうやら、ここが【五層ダンジョン】みたいだ。

 おまけに、この建物から異様なオーラが出ている気もする。


 そして、俺は受付嬢が言っていたことを思い出した。

 確か、依頼場所に来たらまずカードを入口にかざすんだった.....


「ピッ_______」


 すると、俺がカードをかざした瞬間に音は鳴りやんだ。

 そして、その瞬間に入口みたいな扉が開いた。

 ここから、ダンジョンに行けるみたいだ......


 あ、そうだ、アーシャが見つけてくれたからちゃんと褒めないとな......


「でかしたぞ、アーシャ!」


『べ、別に大したことないにゃ~』


 すると、さっきとは一転して、どや顔をしながら当たり前みたいなことを言ってきた。

 アーシャって、ほめるとすぐ調子乗るんだな......




♢♦♢


 ダンジョンは、それぞれにクラスがある。

 難易度が高い順で、S、A、B、C、D、E、F......

 今、俺たちが攻略しようとしているダンジョンの難易度は、Fクラス。

 だから、難易度は、とてつもなく低い。

 しかも、普通、ダンジョンだと50層くらいは層があるはず。

 それにもかかわらず、このダンジョンは【5層ダンジョン】

 だから、このダンジョンは超初心者向けといっても過言ではない。



『......アクシオス〈呼び出せ)』

 

 アーシャは呪文を唱えた。

 すると突然、風が舞い始めた。 

 まるで、嵐のように......

 

「ファン......」


 すると、何秒後かにかすかに音がした。

 これは、魔物が消えたときに出る効果音みたいなものだ。


『やったにゃ!初めて、スライム倒したにゃ!』


「そ、それはよかったな......」


 さっきから、ずっとこの調子だ。

 入口の雰囲気は、只者ではないものがいる!という感じだったのにいざ入ってみると低級魔物しかいない。

 まあ、初心者からしたら嬉しいことかもしれない。

 だけど、俺みたいな人が挑むような攻略じゃないんだけど......


『もう、グレンも戦ってよ!」


「できないよ。剣だって今は持ってないし」

『仕方ないにゃあ......』


 って即答かよ......

 何回か、『グレンも戦って!』と言われたが、こんな低レベルな戦いに応戦するほど俺も馬鹿じゃない。これぐらいなら多分、アーシャ一人でも攻略できるレベルだし.....


 しかし、俺は本当に剣は持っていない。

 なぜかというと、冒険者登録するときに売っちゃったからだ......

 言っておくが、今も売ったことをちゃんと後悔している。


「ていうか、そんなに上級魔法唱えて魔力消費は大丈夫なのか?」


『ま、魔法消費?』


 アーシャは、とぼけた顔をしながら質問を質問で返した。

 まさか、知らなかったとか言わないよな......

 そもそも、それないと魔法使えないんだぞ......


『な、なにそれ......』


 おいおい、まじかよ......



「超電砲〈シエンディア〉」

「ファン......」


 俺は、一瞬の間に魔法を放った。

 これは、一種の雷魔法。

 魔法消費は、少ないものの攻撃力が半端なく強い。

 いわば、魔法質量の節約になる良き魔法だ。


 よし、これで魔物全員倒したか.......

 ていうか、結局俺が魔物退治する流れになったじゃないかよ。

 まあ、アーシャにはいい教訓になったかな......


「あのさ、アーシャ、魔力消費を知らないでずっと戦ったのか?」


『___う、うん......』


 はあ、まさか本当に知らなかったとは......

 これを知らないで魔物と戦い続けたら、いくら命があったて足りないぞ。


「じゃあ、一応今の魔力を見せてくれないか?」

『え、別にいいけど......』


 そして、俺は念のため現在のアーシャのステータスを見ることにした。


【冒険者:アーシャ】


 Lv:4

 クラス:F

 魔力質量:B

 魔力:80

 体力:20

 攻撃力:23

 防御力:26

 スキル:風

       (以上)


「えっ......」


 アーシャの魔力は、すでに回復していた。

 いや、それだけではない、魔力が莫大に上がっている......

 それだけではない、根本的なところから全て上がっている。

 それこそ、大抵の冒険家で()()()()()()()()()ことだ。



「もしかして、これってアーシャのユニークスキルか......?」


 

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ブクマ四件、応援三件、レビュー二件、本当にうれしい!!ありがとうございます!

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― 新着の感想 ―
[良い点] ユニークスキルとかがあって世界観に飲まれていくし、めっちゃおもろい。今後が気になりすぎる
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