表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボクトキミノサーガ  作者: 牧惣一郎
第一章 はじまりの冒険
3/50

003

「ソフィア達が凌いでいる間に何か手を打たないと・・・っ!」

リリアンは身体強化魔法と治癒魔法を駆使して前衛をサポートしながら打開策を模索していた。



ゴーレムの頑強な外郭はレオン、エリックの力を以てしても破壊できず防戦一方の展開が続いていた。


そしてついにもう何度受けたかわからない殴打をいなしきれずソフィアが膝をつく。


すぐさまゴーレムはソフィア目掛けて足を振り上げた。


「踏みつけ来るぞ!」


エリックが叫んだ時にはレオンは既にソフィアとゴーレムの間に入り衝撃を去なす様に剣を構えていた。

エリックはソフィアの首元を掴んで後方に投げ飛ばした。

「レオn」






この刹那、僕は確かな衝撃と何かが激しく軋む音を一瞬感じた。


死ぬかも。と思ったら後ろからの衝撃で吹き飛ばされた。前方に回転しながら見たのは光の粒子と僕らがいたところに倒れ込むゴーレムだった。


僕はすぐさま立ち上がり剣を手に取った。

「ありがとアヴァ。弱点はどこ?」


どういう理屈か頭上から返事が来た。

「ーーーくっ!関節の宝玉ですね。正面からだと分かりにくいでしょうが全ての間接にあると思いますよ。」


壁にでも叩きつけられたのか辛そうな声色だった。

「分かった。ソフィアもエリックも限界だろうからすぐに片付けようサポートよろしく!」

そうして僕は駆け出した。


片足が消滅して体勢を保てなくなったゴーレムの脅威は低く強力な一撃にさえ注意して回避すれば決着は早かった。


そしてレオンの斬撃がゴーレムの頭部を貫き、完全に沈黙。ゆっくりと消え始めた。


「みんな無事でよかった!死ぬかと思ったね!」

レオンは明るく言い放つと仲間を介抱して回った。


「結局ここは何の神殿なんだろう?」

「造りは前の広間と似ているし、壁の模様も一致しているわ。おそらくこっちが本当の最深部なんでしょうね。で、あの扉の向こうにはお宝と脱出魔法陣があるはず!」


レオンがリリアンが指差した先に視線を向けると壁画を見つめるアヴァの姿があった。アヴァの向こうには確かに扉があり出口らしい出口が他にないことを見ても間違いないだろう。


「さあ皆んな。しっかり休みたいところだが、ここは安地か分からないから動けるうちに帰還だ!」


扉の向こうはリリアンの予想通り宝物庫だった。

いつの時代のものかは不明だが、良さそうなものをリリアンの収納魔法で回収してもらっていると地鳴りが始まった。


「あの扉の向こうに脱出魔法陣がある!急げ!順次帰還だ!」

エリックの号令で一斉に走り出す一行。


ソフィア、リリアン、エリックは既に脱出済みで少し離れていた僕とアヴァが残っていた。


「盗難防止トラップかな?」

「・・・どうでしょうか。大掛かり過ぎる気もしますが。」

「それは?」

「装飾見事な剣ですね。何か?」

「なんか見たことある気が、、アヴァ先に行って!殿は僕が!」

「頼みます!あちらで待ってますのですぐに合流してください!」


そうしてアヴァが魔法陣に消えた時、地鳴りは完全に止んでいた。

不思議には思ったが、長丁場もようやく終わりだ。帰ったら風呂入ってベッドで寝よう!

そう決めて僕も魔法陣に入った。


ダンジョン入り口の帰還ポイントで全員合流したのち、一行は拠点の街へと帰還した。




探索し尽くされたと考えられていた中級ダンジョンでの未踏エリア発見と攻略によりレオン達パーティーの名声は高まった。

これにより近頃噂になっている新発見ダンジョンの先行調査依頼を合同受注する運びとなったのであった。


皆様ここまで読んでいただきありがとうございます。拙い文章ではありますがお楽しみいただけたでしょうか?

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、星5評価をよろしくお願いします。

作者のやる気が漲ります!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ