ファーストコンタクト
扉を開けて気がついたら…
ベットで寝ていた。
しかも、キャンプ場でよく見るようなログハウスに。
「…は?」
洋匡は呆然としていた。(デジャブ)
さっき扉を開けたのに、気づいたらベッド。
なぜ?という感じで洋匡が固まっていると、コンコン、とドアがなった。
誰?と思っていたらドアが開き、真面目そうな青年が入ってきた。
「お、気がついたみたいだな。」
青年は手にお盆(水と濡れたタオルが入ってる)をそばの台に置いて椅子にすわった。
それからなぜここで寝ているかを教えてくれた。
なお呆然としている洋匡はなんも聞いていなかった。
ちなみに内容はこうだ。
ここは王都から少し離れた農村らしい。
いつも通りに青年が畑の様子を見に行ったら、畑の真ん中に洋匡が倒れていたらしい。
念のため確認したが、完璧にぶっ倒れていたので、青年の住んでいる家(アパート風)に運び寝かせていたらしい。
「おっと、紹介が遅れたな。俺の名前はルイだ。お前の名前は?」
青年は自己紹介をした。
しかし、まだ呆然としている洋匡には聞こえなかったらしく、ボーっとしていた。
青年が頭を突いてもなんも反応はなかったらしい。
なお、立ち直るまで5〜6分かかった。
「あー、うん、すみません。僕は洋匡と言います。」
「へー、ヒロマサか。よろしくな。」
この世界での、最初の出会いだった。