夏のための苗植え
夏嫌い
「今日は夏に向けて苗植えをしようと思う」
「また急だね、一体どうしたんだ」
レタスを収穫して少し経った頃、ルイがいった
「夏野菜をそろそろ作ろうと思ってな」
「夏かーこっちの世界は四季があるんだ」
「一応な、日本と大差ないぞ」
「へー、過ごしやすいねー」
「一年は何日かはわからんが」
「またいつか調べればいいよ」
「だな…話は逸れたが今日植えるのはこれだ」
と言ってルイが持ってきたのは色々な苗だった
「前植えた種とは違う野菜の苗だ」
「なんの野菜?」
「今日はとりあえずトウモロコシ、なす、ピーマンらへんを植えようと思う」
「わかった、助っ人は?」
「今日はこの前来た6人の中の一人、アキさんに来てもらった」
「で、どこにいるの?」
「あそこ」
といってルイが指差したのは、畑の超向こう側だった
「え?どこ?」
「アキさん、早く帰りたいって言ってピーマンの苗を超早く植えてる」
「熟練者強いな…」
「まぁ仕事が早く終わるんだしいいじゃん」
「まぁね」
「それじゃあ俺らも始めるか」
「うん」
「お前は…トウモロコシを植えてくれ」
「オッケー、植え方教えて」
「いいよ、ついてきて」
「ちなみに数は?」
「3000ぐらい」
「もう驚かなくなってきた」
「よし、じゃあ植え方教えるよ」
「はい」
「まず苗をポットから取って一本ずつに分けて」
「はい、全部やるのは時間がかかるな……………………………………………できた」
「そうしたらここ一列に2列ずつ植えてくれ、間は30cmぐらいだ」
「わかった、それで終わり?」
「一応な、俺はナスを植えてくるから、何かあったら呼んでくれ」
「オッケー」
そう言って洋匡は苗を植え始めた
なんだかんだで農作業に慣れてきた洋匡、前よりスピードが上がってきている
でも3000も植えるのは時間がかかるのでここで豆知識
とうもろこしを2列で植えるのは、とうもろこしは風に乗せて花粉を飛ばす野菜だからだ
1列で植えるより2列で密集させて植えると、とうもろこしがうまく受粉して粒揃いが良くなるのだ
…どうでもいい話である
そんなことより洋匡の苗植えが終わった
「ルイにいちゃーん、おわったよー」
「おー、おわったかー」
洋匡はルイのところに走っていった
「ヒロマサだんだん早くなってきたな」
「慣れてきた」
「いいことだ、さて俺の方ももうそろそろ終わるから待っててくれ」
そう言ってルイはちゃっちゃとナスを植え終えた
「よし、今日は早く終わったな」
「あれアキさんは?」
「もう帰った」
「早いなー」
「まあ、アキさんのおかげで早く終わったんだし、文句を言ってはいけない」
「そうだね、でトウモロコシ、後は何すればいいの?」
「うーんとね、大きさが大体40〜50cm、本葉5〜6枚の時に一回追肥と土寄せ、株の先端に雄穂が見えたぐらいに一回追肥と土寄せするぐらい」
「大変だねー」
「まぁ、俺と助っ人でやるからいいよ」
「はーい」
「で夏になった他収穫だ」
「ふーん、楽しみだなー」
そう言って洋匡は夏の収穫を楽しみにするのだった
でも夏野菜は好き、特にカレーに入れて食べるのが