レタス収穫祭
レタスはポン酢につけて食べるのが好き
「もうそろそろかな」
「何が?」
少し暑くなり始めたころ、ルイが急に言った
「レタスの収穫だよ、前から畑で育ててたの」
「あのでかい畑で?」
「あの畑で」
「何個ぐらい植えたの?」
「3000個ぐらい?」
「おおいわ!」
「ま、まあ売る分も含めてだから許して」
「いいけど、今日収穫するの?」
「今が旬だからね、助っ人はいるよ」
「へー、だれ?」
「あの仲良し兄妹」
「レイとヒイロか」
「この前呼んでおいたから、今頃畑にいると思うよ」
「よーし、行くかー」
洋匡とルイは畑に向かって行った
今日はいい天気で気温もちょうど良く、気分も晴れやかになる日だった
「よーし、レタス収穫だー」
「「「おー」」」
ルイ+3人は元気よくレタスを収穫し始めた
「レタスの収穫なんて初めてだなー、レイはやったことあるの?」
「よく手伝ってるよ、私は」
「えらいねー」
レタスの収穫が案外楽しいのか洋匡は苦にならなかった
〜1時間経過〜
「もうそろそろ半分かなー」
「腰が痛いよ、私」
「ヒロマサとレイは頑張ってるなー」
「あれ?お兄ちゃんは?」
「逃げた」
「へ?」
「暑いからって逃げた」
「あ、あいつ…」
「まあまあ、そう怒らずに」
「むむむ」
「でもちょっと暑いし、休憩するかー」
「…気分転換したいしさんせー!」
今日はいい天気なため昼は少し暑かった
「こんなに暑いと、冷たいものがほしいねー」
「そうだねー」
「ふふふ」
「ん?ルイどうしたの?」
「そういうと思って、冷えた麦茶持ってきましたよっと」
「おー、気がきくねー」
「ついでに昼ごはんにしようか」
時間もいい頃だし昼ごはんを食べることになった
もちろんご飯はルイが作った弁当である
「ルイのご飯ってやっぱり美味しいね〜。
「みんなそう言うよ、そんな上手くない方だと思うんだけどなー」
「そんなことないよ」
弁当がおしいかったのもあって、すぐに食べてしまった
「さあ、お腹も膨れたし、後半分がんばるかー」
「「おー」」
そしてレタス収穫後半の部を開始した
お腹もいっぱいなこともあって、作業のペースが少し上がった
そして
「収穫終わりー」
「「「やったー」」」
「ってお兄ちゃんいつのまに!?」
「ついさっき」
「何逃げてんのさ」
「暑くて」
「はーまったくもー」
「ごめんごめん」
「まぁ兄妹喧嘩は置いといて、このレタスを王都に届けるために、あの行商人のところに持っていこう」
「こんな数を?どうやって?」
「荷車を使う、一人一台頑張って運んでくれ」
「わかったー」
「そうやって各自荷車を引いて行商人のところに行った
ちなみに一人当たり750ぐらいレタスを運んでいる
案外少ない方だ
「それじゃ、後はよろしくお願いします」
「かしこまりました」
「さて行商人に任せたことだし帰るか」
「そうだね」
「ヒイロとレイもありががとな」
「どうってことないよ」
「秋もよろしく」
「ほーい」
そう言って仲良し兄弟は帰って行った
「ねえ」
「なに?」
「さっき聞き捨てならないことも聞いたけど」
「あー、秋もやるってことか?」
「そうそれ!秋もやるの!?」
「いちよう、夏の半ばぐらいにもう一回レタスの種まこうと思ってるけど」
「うへー、めんどいなー」
「まあ、頑張ってくれ」
「ほーい」
種まきをもう一回やると聞いてやだなー、と思った洋匡であった
もうそろそろ暑くなってきたなー(リアルの方で)