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10話 アルスターへ、そしてもう一つの魂

「あー!私の蘇生薬が、、、」


「もう作れないんですか?」


「はい。これはアテナ様より授かったS級モンスターの血から作ったものです。そのモンスターはこの世に2匹といないんです。」


ドッカーン


「ユウキ、知ってる?」


(確か蘇生薬はメドゥーサの血からできたんだったよな。)


「うん。メドゥーサって言うモンスターだよ。頭には蛇がいて、目を合わせると石になるんだ。」


「そんなモンスターが?」


(それより、今重要なのはアスクレピオスさんが打たれかかったことだ。おそらく、この雷を落としているのは、、)


「あれ?私はなにを?」


「あっ!忘れてた!」


(そういえば彼女、気絶したままだったっけ?)


「そうだ!私は猪に殺されそうになって、、」


ドッカーン


「きゃー!雷怖い!」


「大丈夫?君、名前は?あぁ、俺はデムナ。ヨロシク!」


「あっ、私はアリアです。」


「そんなことより、アルスターにいこう。隊長、そこにはアルスター隊でも苦戦する相手がいます。」


「なぜわかる?」


(あっ。理由を考えて無かった。まだデムナや隊長には転生したことを黙ってるし、、)


「まぁいい。お前の予感はいつも当たる。念のため俺とオスカーはここに残る。」


「よし、出発しよう!」


「まってください!」


馬の蹄の音と共に兵士が駆けてきた。


(あれはさっき逃げて行った兵士たちか?)


ゴルさんが兵士を睨む。


「お前ら、なぜ俺の命令もなしに撤退した?」


(怖っ!めっちゃ怖い。)


「ひっ!す、すいません!でも、隊長達だけで戦っていると思うと、、」


「そう思って帰ってきたんですか?」


「はい。」


「まぁいい。今回は許してやる。次はないがな。お前たちはここで防衛だ。」


「「「了解!」」」





「アリアはどこ出身?」


「フィアンナです。」


(よく考えたらフィアンナ隊にいるんだから当然だろうな。)


「夏帝国の兵に村が襲われて、その時にここにきたんです。」


「そうなんですね。それにしても魔法が得意ですよね。副隊長って言われても納得できます。」


「あぁ、アリアは時期副隊長だ。スパルタクスが今度任命する。」


「へー」


(やっぱりそれくらい強いんだ。)


「あっ!それよりも俺の魂が2つあるってどう言うこと?」


「へっ?デムナさんの魂が?」


「あぁ。今朝、鳩でアーラシュさんからの手紙が届いたんだ。なんでも、今日のうちに伝えておかないとデムナ君の立場が危うくなるって。」


(アーラシュさんはどこまで知っているんだ?)


「でもディアミットが生きてて本当よかった。」


「なにがいいのやら、私には理解できんがな。」


「デムナ?」


「私はデムナではない。」


(また体が勝手に、、、)


「そう、じゃあ君のことはフィン、とでも呼ぼう。」


「っ!貴様、ユウキとか言ったな。なぜ俺の名を?」


「さあ?そのスキルを使えば?」


「っく」


「いや、僕も悪かった。ちょっとからかっただけだよ。僕は君と敵対したいわけじゃない。君とはいい関係を築いていきたい。」


(っ。もう俺の体を使うな!)


「っあ、待て、まだこいつと話している途中だぞ、、、」


「あ、戻った。」


「あのー。デムナさん。」


「ん?」


「さっきからなんの一人芝居を?」


「一人芝居?あっいや、これは、その、、、」


「?」


「あっ、そう、そうだ!実は僕の中にはもう一人の別な人間がいてですね、」


「あぁ!そう言うことですか!」


「そう、そうなんですよ、」


「男子にはそう言う時期があると聞きました。ほら、なんか俺は闇の力がどうたらこうたらってやつとか!」


「ちがう!俺はそんなんじゃない!」


「そうですよね、みんな自分だけは本物だって思ってるらしいですよね。」


「あの、アリアさん?」


「何ですか?ユウキさん」


「もうそれくらいに、、」


「あっ、すいません。誰にでもそういう時期ってありますし放っておいた方がいいですよね。」


(死にたい。確かに、魂2つあるとか言ってる奴、厨二病だもんな)


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